世界の植物性飲料・デザートのトレンド【アジア・オセアニア編】

このエントリーをはてなブックマークに追加

植物性食品・飲料への関心は世界的に高まっており、地域ごとにトレンドに特色があります。前回から3回に分けて植物性飲料・デザートに関するトレンドをまとめています。第2回の今回はAPAC(アジア太平洋地域)のトレンドと市販品をご紹介します。

ロングライフ商品

ここ最近のAPACでのトレンドのひとつに、常温でのロングライフ商品があります。COVID-19の影響により以前より外出が難しくなり、一度に買いだめすることで買い物の頻度を減らすような購買行動が増えました。これにより、冷凍食品や賞味期限の長いロングライフ系の商品に注目が集まっています。
こちらにアジアにおける植物性飲料の発売数を、常温のロングライフ品(Shelf-stable)とチルド品にカテゴリ分けして示しています。コロナ禍直前まではチルド品が数を伸ばしていましたが、コロナ禍が始まることでロングライフ品が逆に数を伸ばしています。

出典:MINTEL(フジ日本精糖調べ)

Fomilk Minuman Sari Kedelai(Fomilk Gida;インドネシア)

出典:MINTEL

こちらは、砂糖や乳製品、グルテンフリーの豆乳飲料です。内容量は1Lと大きいため、買い物の頻度を減らすことができます。保存条件は常温で、価格は約4ドルです。原材料は水、大豆、オリーブオイル、安定剤(ジェランガム)、乳化剤(炭酸カルシウム)、食塩です。

植物性アイスクリーム

植物性アイスクリームはアジアではいまだニッチな領域ですが、徐々に認知が拡大しています。ここ最近、世界的に植物性食品へ関心が高まっていますが、この要因のひとつが、植物性食品に対する健康なイメージです。しかしアジアでは、植物性アイスクリーム=健康というイメージを連想しにくく、いまだ市場が拡大していないと言われています。しかし中国の成人の68%は植物性アイスクリームを試したことがないものの興味を示しており、アジアでも今後、植物性アイスクリームの市場は拡大していく可能性があります。
こちらにアジア・オセアニア地域での植物性飲料(紫)、植物性アイスクリーム&フローズンヨーグルト(青)、植物性ヨーグルト(緑)の発売数推移を示しました。青色で示す植物性アイスクリーム&フローズンヨーグルトの市場は植物性飲料の約1/10と小さいものの、ここ数年で徐々に市場が拡大しているのが分かります。

出典:MINTEL(フジ日本精糖調べ)

Izza Krima Es Krim Coklat Ditaburi Almond dan Mochi(Keboen Loji;インドネシア)

出典:MINTEL

こちらは添加物不使用の植物性アイスクリームです。ココナッツミルクをベースにアーモンドなどを使用しており、乳製品は不使用です。内容量は355 mLで、価格は約8ドルです。原料はココナッツミルク、チョコレートパウダー、ステビア、食塩、バニラエッセンス、アーモンド、重曹などです。

IDC Sugar Free Avocado Ice Cream(Ice Dreams;マレーシア)

出典:MINTEL

こちらは低糖質訴求した砂糖フリーの植物性アイスクリームです。ココナッツミルクやアボカドをベースにしており、内容量は473mL(約9ドル)と大きめのサイズです。原料はココナッツミルク、アボカドピューレ、水、エリスリトール、キシリトール、グリセロール、イヌリン、レモンジュース、羅漢果エキス、キサンタンガム、グアガム、食塩です。

オセアニア地域の市販品紹介

ATP Science Noway Minty Choc Cookie Collagen Frozen Dessert(ATP Science;オーストラリア)

出典:MINTEL

こちらの商品は、ココナッツクリームをベースに使用した植物性アイスクリームです。コラーゲンを配合しており、冷菓にコラーゲンを使用した点が特許の面からも新規性があります。また、1食(65g)あたり90 kcalで、たんぱく質が9g、砂糖が1.8gと健康訴求している点が特徴です。原料は水、ココナッツクリーム、コラーゲン、甘味料、ビスケット、チョコレート加工品、安定剤、ゼラチン、天然香料、天然着色料、ステビアです。

Wild & Whipped Dark Chocolate Boysenberry Whipped Fruit Ice Cream(Wild & Whipped;ニュージーランド)

出典:MINTEL

こちらの商品は、ココナッツとバナナをベースにしたアイスクリームです。フードロス削減を謳っており、使用されているバナナは廃棄予定のものを使用しています。原料はバナナ、ココナッツ、ボイセンベリー、ライスシロップ、カカオ、デーツシロップ、シトラス繊維、グアガムです。

まとめ

コロナ禍の影響で、日本で冷凍食品市場が伸びたのが記憶に新しいところです。植物性食品の波は衰えず、今後は植物性アイスクリームをスーパーやコンビニで見かけることも多くなるかもしれません。次回は北・南アメリカ地域におけるトレンドをご紹介します。

食品開発に関するお役立ち資料を無料進呈

無料!

今注目を集めている食品トレンド情報や
食品開発に関する資料を
無料でご提供しています。
是非この機会にご覧ください。

無料提供資料

今すぐダウンロード

ハイドロコロイドの基礎

無料ダウンロード!

~ペクチン・カラギナンなど徹底解説~

ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、
カラギナンなど
ハイドロコロイドに
ついて徹底解説。
ハイドロコロイドの概要から、
各種の特徴を全75ページにわたって
徹底に解説しています。
是非ご覧ください。

資料内容

  • ハイドロコロイドの概要 
    ~分類、由来原料、産地
  • ハイドロコロイド各論
    (ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、カラギナン、グァーガムなど)
  • 相乗効果、応用例 
    ~他の多糖類との併用
ダウンロードはこちら
ペクチンとは?~概要と種類を徹底解説

ペクチンの概要と種類、物性改良剤としての機能や使い方のコツについて解説します。

世界的に注目される植物性飲料・デザートのトレンドを地域ごとにまとめました。

プラントベース専門店特集第2弾として、株式会社TWOが運営するプラントベースフードブランド『2foods』さんを取材しました。

毎日の健康維持に欠かせない栄養素の1つであるDHAは、海外ではどのような食品に配合されているのでしょうか。実際に海外で販売されている製品を紹介します。

世界的に注目される植物性飲料・デザートのトレンドを地域ごとにまとめました。

食品開発ラボ 運営会社のご紹介

食品の企画・開発に関わる人のための専門メディア「食品開発ラボ」は、ユニテックフーズ株式会社が運営しています。
当社では創業以来独自の素材・製品で新しい食品の価値を創造することをコンセプトに、ペクチンをはじめとするハイドロコロイドの研究や素材を組み合わせたこれまでにない特性を持つ製品の開発、加えてお客様のご要望に応じた当社製品を実際の食品に用いた利用・応用技術の開発を行っています。
商品企画・開発において何かお困りごとがあれば、きっと当社がお役に立てると思います。
是非お気軽にお問い合わせください。

サイト内検索

人気記事ランキング

  • ペクチンとは~徹底解説!構造や種類・ゲル化の仕組み

    ペクチンとは~概要と種類を徹底解説

  • 白キクラゲ多糖~概要や効果・食品応用例など徹底解説

    白キクラゲ多糖の概要から効果まで徹底解説

  • 「とろとろ」「ぷるぷる」美味しさを引き出す ゲル化剤・増粘剤

    「とろとろ」「ぷるぷる」美味しさを引き出す ゲル化剤・増粘剤

  • アルギン酸とは~構造や製造工程、効果を徹底解説

    アルギン酸、アルギン酸類とは~基礎から徹底解説

  • アップサイクル食品とは?

    廃棄寸前食材を活用!サステナブルな社会の実現を目指す「アップサイクル食品」

基礎知識特集

  • ペクチンとは~概要と種類を徹底解説

    ペクチンとは~概要と種類を徹底解説

  • キサンタンガムとは~基礎から徹底解説

    キサンタンガムとは~基礎から徹底解説

  • カラギナンとは~基礎から徹底解説

    カラギナンとは~基礎から徹底解説

  • ガラクトマンナンとは~基礎から徹底解説

    ガラクトマンナンとは~基礎から徹底解説

  • メチルセルロース・HPMCとは~基礎から徹底解説

    メチルセルロース・HPMCとは~基礎から徹底解説

  • ゼラチンとは~基礎から徹底解説

    ゼラチンとは~基礎から徹底解説

  • コラーゲンとは~基礎から徹底解説

    コラーゲンとは~基礎から徹底解説

  • アラビアガムとは~基礎から徹底解説

    アラビアガムとは~基礎から徹底解説

  • ジェランガムとは~基礎から徹底解説

    ジェランガムとは~基礎から徹底解説

  • アルギン酸、アルギン酸類とは~基礎から徹底解説

    アルギン酸、アルギン酸類とは~基礎から徹底解説

  • 寒天とは~基礎から徹底解説

    寒天とは~基礎から徹底解説

  • グルコマンナンとは~基礎から徹底解説

    グルコマンナンとは~基礎から徹底解説