人類は新しい「肉」を手にした。
②「小麦たんぱく」の大きな可能性

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新しい健康トレンドの柱、「小麦たんぱく」

前回(第一回)のレポートで、「小麦たんぱく」が、人間の必要栄養素である蛋白質摂取の主役になる可能性について述べてきました。その背景には、植物由来の健康的なイメージが大きく有りますが、今回は、より実用上の理由から「小麦たんぱく」が「大豆たんぱく」にも取って替わりうる理由について紹介していきたいと思います。

減塩にもつながる 優れた特質

実は「小麦たんぱく」には、「減塩」にも役立つというメリットがあります。それは、特有の匂いがある大豆と違い、ほぼ無味無臭であるため、濃い味付けによってそれを消す必要がないのです。例えば出汁(だし)のような淡泊な調味料とも両立することができ、これは和洋さまざまな料理での活用可能性を広げることに繋がるでしょう。「減塩」も可能にし、血圧が気になる方には歓迎されそうです。

形状の豊富さ、加工のしやすさで「小麦たんぱく」が選ばれる

小麦たんぱくの形状はさまざま。 ひき肉風(左上)、貝柱風(右上)、ばら肉風(下)

また、形状が豊富にあることも「小麦たんぱく」の大きな特徴です。食の満足感には、「見た目」が大きく作用します。粒状・繊維状で供給される「小麦たんぱく」は、チップや肉片と見える形状があり、種類が豊富で様々はアプリケーションに応用することができます。
チップなら、スナック菓子をよりヘルシーに製造できる。また肉片状なら、カレーやシチューにおけるビーフの代替、サラダにおけるツナの代替、あるいはバラ肉・ひき肉の代替として例えばカップ麺の具材に……。少し考えただけでも用途はいろいろありそうです。貝柱・カニの食感に仕上げることなどは、特に「小麦たんぱく」の得意技と言えるかもしれません。
もちろん、具体的な形をとらないでご飯やお茶漬け、あるいはグラノーラなどに混ぜ、蛋白質を強化することも可能です。

吸水性・吸油性も大きなメリット

例えば肉まんやシュウマイの「肉」を「小麦たんぱく」に置き換えた場合を考えてみましょう。「小麦たんぱく」には水分、脂分を多量に吸収する性質があるため、ボリューム感が高まり、満足感が高まる一方でコストダウンできる可能性があります。また、水分が中具に留まって皮の部分に浸みていかないことで、食感の向上も果たせるのです。
こうなるともはや「フェイクミート」を超えて、「肉よりも肉らしい」素材として食べてもらうことも期待できるかもしれません。

スポーツ分野へも応用できる可能性

スポーツ・ニュートリションとして、プロテインが脚光を浴びて久しくなりました。近年は、アスリートとして高いレベルの栄養補給を求める人から、普段の健康やライトなスポーツ関心層にも、ヘルシーで高品質な蛋白質のニーズは広がっています。
全体の需要が高まる中で、「大豆たんぱく」に替わり、市場の増幅を支える素材として活用していける。「小麦たんぱく」のその大きな可能性を見据えて、私たちユニテックフーズ(株)では情報発信・商品開発に力を入れています。

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