世界の植物性飲料・デザートのトレンド【ヨーロッパ・アフリカ編】

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植物性食品・飲料への関心は世界的に高まっています。この潮流を地域ごとに見ると、ヨーロッパではオーツミルク製品、アメリカではアーモンドミルク製品の発売数が伸びているなど、地域ごとの特色があります。今回から3回に分けて、地域ごとの植物性飲料・デザートのトレンドを、市販品紹介を交えてご紹介します。

EMEA(ヨーロッパ・アフリカ地域)の傾向

植物性飲料の原料としてEMEAで長く親しまれてきたのがオーツやアーモンドです。近年は美味しさの訴求と同等のレベルでエコフレンドリーな点も重要な訴求点になっています。これまで、植物性飲料は牛乳などの乳製品に比べて味の点で劣るというイメージが強く、購入を避ける層が一定数いました。しかし、近年は美味しい植物性飲料も増えてきており、実際にポーランドの消費者へのアンケートによると、67%が乳製品と同じレベルの味になっていきているという調査結果があります。

下のグラフは、ヨーロッパにおける植物性飲料の種類ごとの発売数推移です。ここ数年でオーツベースの飲料の発売数が伸びています。最近は味だけでなく、飲み口も従来の乳製品に近い製品が多いのが特徴です。

出典:MINTEL(フジ日本精糖調べ)

EMEAの市販品紹介

M.LKOLOGY Pea Protein Based Drinks(Mighty Drinks;イギリス)

出典:MINTEL

こちらの商品はイギリスのMighty Drinks社が販売するインゲンベースの植物性飲料です。最大の特徴は、乳製品と同等の品質を実現できているという点です。インゲン豆をベースに、独自の発酵技術を使用した発酵オーツなどを使用することで、牛乳に近い見た目や味、飲み口、粘度を実現しています。また、パッケージも植物由来であり、エコフレンドリーな点を訴求しています。さらに、カルシウムやビタミンなどの栄養素も強化しているため、栄養が偏ることなく日々の生活に取り入れやすい商品だと言えます。
原料は水、インゲンたんぱく、ブドウ果汁、ひまわり油、発酵オーツ、炭酸カルシウム、天然香料、ジェランガム、海水塩、イオジン、ビタミン類です。

DUG Original Dairy Free Potato-Based Drink(DUG Drinks;スウェーデン)

出典:MINTEL

同商品はじゃがいもベースの植物性飲料です。牛乳の置き換や普段の飲料として日々の食事に取り入れることも可能で、他にもスムージーやポリッジ、シリアルなど汎用性の高い飲料になります。また、じゃがいもは環境に良い植物性原料とも言えます。例えばオーツ麦を育てるよりも土壌に良い効果を与えたり、アーモンドよりも育成に必要な水の量が少なかったりするためです。その点も、環境意識の高いヨーロッパの消費者のニーズとマッチしそうです。
原料は水、じゃがいも、マルトデキストリン、インゲンたんぱく、チコリー繊維、菜種油、甘味料、pH調整剤、炭酸カルシウム、乳化剤、天然香料、ビタミン類です。

Herbivore Strawberry Cashewghurt(Herbivore Earthfoods;南アフリカ)

出典:MINTEL

同商品はカシューナッツミルクを使用したヨーグルトです。コーシャ・ハラール認定を取得しており、生分解性のあるパッケージを使用しています。
原料はカシューナッツミルク、ココナッツクリーム、キビ砂糖、イチゴ、タピオカでんぷん、安定剤、天然香料、天然着色料、クエン酸などです。

環境問題対策を訴求した商品

ヨーロッパでは消費者の環境問題に対する意識が、他の地域よりも高い傾向にあります。ヨーロッパにおいて、環境へ配慮した商品(植物性飲料とデザート)の発売数の推移を示しました。多くの項目において該当商品の発売数は伸びており、ここ数年の消費者意識の高さを反映していると言えます。

出典:MINTEL(フジ日本精糖調べ)

まとめ

以前から植物性食品・飲料が一般的であったヨーロッパ地域では、美味しさに関する技術が高い印象があります。また、環境に配慮した商品が多く、これは飲料に限らず食品全般における傾向です。次回はアジア太平洋地域のトレンドをご紹介したいと思います。

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