【食品開発のネタ帳】
美容サプリメント市場の拡大と多様化
市場動向や特許数などを見ると、アジア圏を中心として世界の美容サプリメント市場が年々拡大していることがわかります。中でも注目されているのがコラーゲン関連製品とInflamm-aging(慢性炎症による老化)ケア製品です。世界ではどのような新商品が発売されているのでしょうか。
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【食品開発のネタ帳】美容サプリメント市場の拡大と多様化
2020年のサプリメント市場は、コロナウイルスの流行に後押しされる形で拡大しました。多くの人が免疫機能の重要性を再確認したことで、ビタミンなどのサプリメントで免疫機能を補おうとする動きが生まれました。また、ステイホームの増加に伴い自身に目を向ける機会が増えたことにより、美容や健康面に気を遣う人が増えたことも原因だと言われています。様々なサプリメントの中でも美容系サプリメントにフォーカスすると、肌質・爪質・髪質の改善を訴求した商品は発売数を伸ばしています。特に日本においては、商品発売数が年々増加しているだけでなく、美容訴求商品に関するアクティブパテントが世界の15%(2020年10月)を占めており世界第2位(1位は韓国)となっています。
【食品開発のネタ帳】
美容サプリメント市場の拡大と多様化
世界で販売されている美容サプリメントにはどのような傾向があるのでしょうか。一つ目は「コラーゲン」関連の商品です。従来、コラーゲンは肌に良いというイメージが先行していました。しかし最近では、美容面においては爪質や髪質、肌質の改善、健康面では筋肉の疲労回復や関節の健康など、多くのエビデンスが立証されています。二つ目は「Inflamm-aging」ケアを訴求した商品です。Inflamm-agingは慢性炎症による老化を示しています。疼痛などの慢性的な炎症で放出されるインターロイキンなどのサイトカインは、肌などの老化を進行させることがわかっています。これを予防できる原料として、ターメリックやCBD(カンナビジオール)などが注目されています。
実際に販売されている商品の一部を見ていきます。より多くの商品を見たい方は、下記リンクより詳細資料をダウンロードできます。
◆【食品開発のネタ帳】美容サプリメント市場の拡大と多様化
Garden of Life社のORGANIC PLANT COLLAGEN BUILDER(写真)は30種以上のオーガニックの野菜・フルーツを使用したサプリメントです。 “COLLAGEN BUILDER”ともあるように、コラーゲン自体は成分に含まず、コラーゲンの産生補助・促進機能のある原料を配合したサプリメントです。訴求点は美しい髪や肌、爪の維持で、原料がオーガニックである点に特徴があると言えます。
非食品製品では、ROJUKISS社の5X collagen peptide fabricという繊維にコラーゲンを配合したマスクがあります。さらに抗菌作用によりアクネ菌の増殖を防げるため、マスクによる肌トラブルを多角的に予防することができます。
Clinical Nutrition社のComprimidos de Colágeno, Magnesio y Cúrcuma(写真)はコラーゲン、マグネシウム、ターメリック(クルクミン)を含むサプリメントです。コラーゲンによる肌質等の改善のほか、マグネシウムによる骨形成の補助、ターメリックによるInflamm-agingケアを訴求しています。
非食品製品では、Eminence Organic Skin Care of Hungary社のTurmeric Energizing Treatmentという粉末状の化粧品があります。ターメリックを成分に含み、こちらもInflamm-agingケアを訴求しています。
美容訴求商品の市場は、サプリメントを中心として拡大し続けています。記事内では紹介しませんでしたが、日本ではサプリメントだけでなく、飲料や食品でも美容を訴求した商品が増えてきています。詳細なデータやほかの商品をご覧になりたい方は、下記リンクから詳細資料をご覧になってみてください。食品やサプリメントに好適なコラーゲンブランド“Peptan”も紹介しております。
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