ゼリーやグミなどをゲル化させるゼラチンやペクチン、トレーや自動車のバンパーの原料となるポリプロピレン、私たちの遺伝情報が詰まったDNA。これらはすべて「高分子」です。食品から医薬、工業まで幅広く使われる高分子は、今や私たちの生活に不可欠な存在です。そんな奥の深い高分子の世界を大学入学以前から学べるのが「高分子未来塾®」です。今回、食品用途の高分子である増粘多糖類についてユニテックフーズが高分子未来塾®さんに取材を受けましたので、ご紹介します。
目次
「将来、科学者やエンジニアになりたい」その気持ちが芽生えた小学生、中学生、高校生が、高分子の世界に興味を持ち、いつでも好きなときに調べたり、教え合ったり、語り合ったりできる場所、それが「高分子未来塾®」です。身の回りにある高分子は何からできているのか?どのように世の役に立っているのか?―そのように高分子に興味を持ち、おもしろく感じてもらえたら、という思いを込めて2015年にサイトがオープンしました。当塾では大学や研究所、高校教諭、企業の技術者などが講師となり、高校生を中心に対話を中心とした講義を行ったり、企業に取材をして記事を執筆したりしています。
今回弊社は、高校生の棟朝さんに取材を受けました。彼女は普段から食品の裏面表示を見るのが好きで、コレクションしているそう。増粘多糖類や食品添加物への関心がとても高く、私たちもその姿勢を見習わないと…と強く感じました。取材では大人顔負けの鋭い質問をいただきましたので、そのやり取りをいくつかご紹介します。
A.キサンタンガムとローカストビーンガムのように、2つの増粘多糖類が合わさることでゲル化したりする現象があります。このような現象はいくつか確認されており、その組み合わせを活かして複数の増粘多糖類を一剤にした増粘多糖類製剤としての販売もしています。この製剤はお客様が一つひとつの増粘多糖類を計量・混合する手間がなくなったり、配合上の難しい微調整が不要であったりする点がメリットになっています。
A.あります。増粘多糖類は一般的に水を抱えて粘度を発現する性質を持ちます。そのため、例えば、ゼリーを強く固めようとしてゲル化する増粘多糖類を多く入れた場合、食感がヌメっとしてしまうということがあります。
A.そのようなケースは稀。理系としての基礎知識は必要だが、専門性が問われることはほとんどありません。学生時代に培ってきたスキルは人それぞれなので、会社ではいろいろなフィールドでそのスキルを活かせる場があります。
約2時間にわたり、増粘多糖類について弊社研究員と様々なお話をしました。中でも興味を持っていただいたのがメチルセルロースの「加熱してゲル化する」という不思議な現象とその食品への応用例でしょうか。高分子未来塾について気になった方は下記リンクからご覧ください。
今注目を集めている食品トレンド情報や
食品開発に関する資料を
無料でご提供しています。
是非この機会にご覧ください。
ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、
カラギナンなど
ハイドロコロイドに
ついて徹底解説。
ハイドロコロイドの概要から、
各種の特徴を全75ページにわたって
徹底に解説しています。
是非ご覧ください。
食品の企画・開発に関わる人のための専門メディア「食品開発ラボ」は、ユニテックフーズ株式会社が運営しています。
当社では創業以来独自の素材・製品で新しい食品の価値を創造することをコンセプトに、ペクチンをはじめとするハイドロコロイドの研究や素材を組み合わせたこれまでにない特性を持つ製品の開発、加えてお客様のご要望に応じた当社製品を実際の食品に用いた利用・応用技術の開発を行っています。
商品企画・開発において何かお困りごとがあれば、きっと当社がお役に立てると思います。
是非お気軽にお問い合わせください。