グミブームもすっかり定着し、店頭ではハード、ソフト、甘い、酸っぱい、機能性訴求など実に多様な商品が並んでいます。グミの躍進は日本国内だけではなく、世界的に起こっています。Survey Reports合同会社の調査では、グミの世界市場規模は2023年で242億米ドルですが、2033年末までに年平均成長率12.3%で拡大し、567億米ドルに達すると見込まれています。
今回はこのように成長市場であるグミにおいて、アメリカの店頭で並んでいて当社社員が注目した市販品をご紹介します。日本では売られていないような特徴の商品もありますので、ぜひご参考にしてください。(調査日 2024年9月)
目次
国 :アメリカ
製造者:ゼネラル・ミルズ社(売上高200億ドルの米食品大手、傘下にハーゲンダッツなど)
重量 :120g
価格 :3.59ドル
原材料:コーンシロップ、砂糖、洋ナシピューレ、加工デンプン、フルクトース、マルトデキストリン、パーム油、2% 以下の成分: クエン酸、綿実油、グリセリン、カラギーナン、白ブドウ濃縮果汁、モノグリセリド、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、クエン酸カリウム、ビタミン C (アスコルビン酸)、寒天、天然および人工香料、キサンタンガム、着色料 (赤 40、青 1)
注目ポイント べたつきが非常に強く、商品で袋の中でくっついてしまっている。商品名がGushers(ぐしゃー)なので、許容されているのかもしれない。
国 :アメリカ
製造者:ゼネラル・ミルズ社(売上高200億ドルの米食品大手、傘下にハーゲンダッツなど)
重量 :141g
原材料:コーンシロップ、砂糖、洋梨ピューレ、マルトデキストリン、パーム油および/またはパーム核油。 2% 以下の成分: クエン酸、クエン酸ナトリウム、モノグリセリド、フルーツペクチン、リンゴ酸、ビタミン C (アスコルビン酸)、天然香料、着色料 (赤 40、黄 5 & 6、青 1)
注目ポイント シート状のグミで好きなものに巻いて食べられる。アイスをくるむことや、そのまま冷凍してパリパリとした音と食感を楽しむことが流行っている。
国 :アメリカ
製造者:オリー社(2013年設立のサプリメント企業、ユニリーバ―グループ)
重量 :70粒(1日2粒で35日分)
価格 :12.64ドル
原材料:砂糖、グルコースシロップ、水、ゼラチン、ペクチン、乳酸、クエン酸、天然香料、クエン酸ナトリウム、着色料(パプリカ、黒ニンジンジュース、クルクミン由来)、酒石酸
注目ポイント 10代の女性にターゲットを絞った商品でビタミン、ビオチン、亜鉛を摂取できる商品。今までも男性、女性、キッズの区分はあったが、10代女性に焦点を当てた商品。他社品でも“Teen Guy”といった10代の男性に向けた商品も発売されている。
国 :アメリカ
製造者:MARY RUTH’s(4人の子供を育てるメアリーが立ち上げたサプリメント企業)
重量 :60粒(2-3才は1粒/日、4才以上は2粒/日)
価格 :19.98ドル
原材料:マルチトール、精製水、オーガニックエリスリトール、キシリトール、ペクチン、クエン酸、天然香料、クエン酸ナトリウム、黒ニンジンパウダー、オーガニックステビア葉エキス(レバウディオサイドA)、オーガニックひまわり油
注目ポイント 子供向けのグミサプリはビタミンやオメガ3のものが多いが、本商品は睡眠を訴求したグミ。ペクチンを使いながら歯につかずサクサクした食感も食べやすい。
国 :アメリカ
製造者:フェラーラキャンディ社
(創立100年を超える老舗キャンディメーカー)
重量 :227g
価格 :5.99ドル
原材料:デキストロース、砂糖、コーンシロップ、加工デンプン、ゼラチン、リンゴ酸、2%以下の成分:クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ濃縮果汁、アカシア(アラビアガム)、天然香料および人工香料、カルナバワックス、着色料、青1号、赤40号、赤40号レーキ、青2号レーキ、カルミン(色素)、青1号レーキ、黄5号レーキ。
注目ポイント カラフルなカリカリシュワシュワな粒々が、グミのまわりにコーティングされたグミ。イメージより小さいが、食感が楽しめる面白いグミ。
今回は、アメリカの市販品のグミをご紹介しました。国内では見かけない、色調や物性のグミも様々あり、目を引きます。今後もアメリカを含めた海外のグミに注目です。
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