Fi(Food ingredients)は世界的な食品素材の展示会です。ヨーロッパの開催のFi Europe(FiE) 2024は11月にフランクフルトで開催され、実際に弊社社員が視察に行ってきました。そのタイミングに合わせて、各国 (ドイツ : フランクフルト、ベルリン, イギリス : ピーターバラ、ロンドン, フランス : パリ) のスーパーマーケット、屋台に立ち寄って市場調査をしてきました。今回は、弊社社員の目を引いた商品やトレンドを、写真を使いながらご紹介します。
スーパーではVeganマークの付いた商品がソーセージ、ナゲット、ハム、チーズ、パンのディップソース等が多種類揃っていました。ヨーロッパにおけるVegan品の需要の高さを感じられました。さらにスーパーの棚では、ハラルやコーシャ向けのコーナーが明確に分類されており、宗教ごとに異なる食文化への配慮が感じられました。
Vegan対応の食品コーナーのラインナップの中に、生の海鮮類を模倣した食品は見受けられませんでした。海外では現状、需要がないとのことです。
フランスのRICHES MONTSの植物性チーズ。ジャガイモやタピオカでんぷんが使用されている。
原材料:水、ココナッツオイル 21%、加工でんぷん(ジャガイモ、タピオカ)、ジャガイモデンプン、マルトデキストリン、食塩、天然香料、酸味料(クエン酸)、着色料(カロチノイド)、オリーブ抽出物、コショウ抽出物
スーパーには多品種のおつまみが陳列されていた。コロナをきっかけにホームパーティーの習慣が広がっていて需要が高まっているとのことです。
脂肪含量をパッケージにアピールしたヨーグルトが陳列されており、各社異なる脂肪含量の製品がラインナップされていました。砂糖低減、乳糖フリー、一部添加物不使用等を謳った製品も数多く販売されていました。これらのキーワードはFiEにおいてトレンドの一つとなっていました。
ドイツのVlyのえんどう豆たんぱくベースの砂糖低減ヨーグルトになります。
原材料:豆たんぱくベース(水、豆たんぱく(5.0%))、濃縮グレープ果汁、アガベシロップ、2.3%カカオニブ(カカオマス、ココアバター)、菜種油、でん粉、天然香料、ペクチン、濃縮レモン果汁、海塩、酸味料(クエン酸カルシウム、乳酸、クエン酸)、ビーガンヨーグルト培養液(砂糖53%低減)
ドイツ大手乳業会社 DMK Deutsches Milchkontor GmbHのベジタリアン向けドリンクになります。
原材料:低脂肪マイルドケフィア、砂糖、3.5%濃縮ブラックベリージュース、増粘剤:E466(CMC)、酸味料:クエン酸、濃縮着色物 (ハイビスカス、黒ニンジン、ニンジン、カボチャ)、香料、ラクターゼ(保存料、人口着色料、人口甘味料不使用)
ヨーロッパの市販品のトレンドについて、Vegan、おつまみ、ドリンクのTopicからご紹介しました。今後も海外市販品の動向についても報告していきますので、ご期待ください。
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