物価高騰時代に注目される「ふりかけ」! -特色ある栄養機能ふりかけをご紹介-

　日本国内の物価が高騰する中で、食品もお米をはじめ様々値上りしています。そんな中、近年ふりかけが注目を集めています。おかず (主菜) の代わりとして満足感が得られる食材であることや、価格が安価であったり手軽に食べられたりすることがその理由となっています。また、ふりかけの市販品も高級路線のものや栄養機能を訴求するものなどラインナップも多岐に渡ります。今回は注目されるふりかけの市場動向と、栄養機能を訴求する特色あるふりかけを3品ご紹介します。

ふりかけ市場規模は2024年度が過去最高を更新!
ユニテックフーズ Pick UP 特色ある栄養機能ふりかけ 3点
①からだにユーグレナ　ふりかけない理由がないふりかけ　“ごま海苔香るユーグレナミックス”
②ふりかけ鉄之助プラス亜鉛
③FURUtasu
まとめ

ふりかけ市場規模は2024年度が過去最高を更新!

　日本食糧新聞の推計によると2024年度のふりかけ市場規模は515億円に達し、2023年度から3%増と見込まれています¹。ふりかけのトップブランド「のりたま」を販売する丸美屋食品工業では、多くの商品が2024年度に過去最高の売上を記録しており、20年前と比べるとふりかけカテゴリーの売上は約2.5倍に拡大している状況です ²。
　
　ふりかけの好調な要因として、お手頃な価格ながらご飯のお供として高い満足感をもたらすところが挙げられます。食品も含めて物価が上昇して節約志向が進む中、ふりかけに対して熱い視線が注がれています。
　
　さらに、新商品も市場を盛り上げています。田中食品株式会社の巻くふりかけ、神田工業のサムライ贅沢ふりかけ、株式会社湖池屋とニチフリ食品株式会社のコラボ商品であるポテトチップスのり塩味ふりかけなど、従来のふりかけの枠に留まらない商品も登場しています。他にも、栄養機能面の訴求に力を入れた商品も様々あります。

ユニテックフーズ Pick UP 特色ある栄養機能ふりかけ 3点

　新しい商品も登場し、ラインナップが多岐に渡るふりかけの中から、今回は栄養機能訴求のもので特徴的なものを3点ご紹介します。栄養機能面でどのような特徴的な商品が存在するのでしょうか。各社の商品コンセプトやトレンドの反映状況などの要素を加味しながら、市販品の特色を確認していきましょう。

①からだにユーグレナ　ふりかけない理由がないふりかけ　“ごま海苔香るユーグレナミックス”

　この商品は、株式会社ユーグレナと株式会社フタバのコラボ商品になっています。ユーグレナ (和名 : ミドリムシ) の食品というと飲料のイメージが強いですが、ふりかけとしても登場しています。ふりかけ1食2.5gあたりに石垣島ユーグレナを500mgが配合されています。ふりかけという形で、少し敷居の高いがイメージがあるユーグレナを摂取できる商品となっています。商品名も、「ふりかけない理由がないふりかけ」と、手に取りたくなるような工夫がされています。

②ふりかけ鉄之助プラス亜鉛

　ふりかけ鉄之助プラス亜鉛はヘルシーフード株式会社の商品になります。1袋 (3g) に鉄3 mg、亜鉛1.2 mg が含まれており、手軽に鉄と亜鉛が摂取できる設計となっています。成人の鉄の1日摂取推奨量は7 mg、亜鉛は11mgとされており、この1袋で1日の推奨量に対するある程度のミネラルが取れるものとなっています。単にミネラルだけを摂取しようとすると心理的にハードルが高いですが、味付けされたふりかけであれば、美味しく摂取可能です。

③FURUtasu

株式会社SASUGAYAが販売するFURUtasuは、日本人の食事摂取基準で設定されたビタミンやミネラルなどの33種類の栄養素が含まれているふりかけになります。33種類の栄養素を含む食品は、「完全栄養」と称されることがあり、この商品も「完全栄養ふりかけ」と言っても差し支えないかもしれません。もちろん、一食でふりかける分では、必要栄養量を満たせるわけではない点に注意を払う必要がありますが、世の中の完全栄養食品のトレンドに付随して、ふりかけでもこのような動きがあることは注目です。

まとめ

今回は、今が熱いふりかけ市場についてご紹介しました。物価高騰が今後も続くと予想される中で、ますますふりかけ市場は伸びていくでしょう。今後の新商品や市場の動向に目が離せません。

参考文献

1) ふりかけ・お茶漬け市場、24年度は過去最高の660億円超に
「タイパ」・「コスパ」・「ウェルパ」のニーズに対応した商品を順次発売
https://news.yahoo.co.jp/articles/13ee120ecd9e6e799f43204c60a57f43c43010c7
2) 『のりたま』が過去最高の売り上げを記録。65年間愛され続けるその美味しさの秘密とは？
https://prtimes.jp/story/detail/XBa5y9fPN9B

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