2025年も9月に入り、今年も残すところ1/3ほどになっています。今年も様々な商品が発売されていますが、いったいどのような商品の売れ行きが好調なのでしょうか。今回は、2025年上半期の売れ行きランキングを踏まえながら、食品の販売動向をご紹介します。
株式会社インテージが発表している「2025年、上半期売れたものランキング」では、小売店販売データSRI+®(全国小売店パネル調査)をもとに、日用消費財の推定販売金額の前年比の伸びから順位付けをしています。集計期間が2025年1月から5月の本ランキングで圧倒的な伸び率を示したのは、米になります。昨年からの米不足により高騰が続き、金額比で前年の約2倍となっています。下期に入り新米の話題が出ている現在でも高騰は続いており、年間を通じて高い伸び率が見込まれます。
食品で目を引くのは7位に入っているココアです。従来は冬の飲料のイメージが強いココアですが、最近はそれに留まらない展開がされています。True Dateが発表した、食品スーパーマーケット カテゴリー別 対前年金額伸び率ランキング (2025年7月) では、のココアドリンクが金額前年同月比で186.0%、個数前年同月比で176.4%を大幅な伸びを示しています。食品新聞の今年9月の記事では、ココア市場のトップシェアを誇る森永製菓が、「ミルクココア」の飲用シーン拡大として、子育てと絡めた情報発信を行ったり、二季化(春と秋が短くなり夏と冬が長くなる気候変化)への対応として、「ミルクココア」をアイス飲用でもおいしく飲めることをパッケージ上で訴求したりすることを、取り上げています。
ココアは近年、ポリフェノールや食物繊維といった機能性成分を含む健康面がSNSで再注目されて関心が高まっています。また、パッケージを箱から袋に変更したり、液体タイプのものが販売されたりするなど、時短・タイパニーズに対応が進んでいます。高級感があってほっと一息つける商品ながらも、さらなる手軽さに向けて様々工夫がされています。
今回は、上半期の売れたものランキングを取り上げ、特にココアに着目しました。今後どのようなものが売れていくか、ココアを含めて下期のランキングも要注目です。
参考文献
株式会社インテージ 令和の米騒動が直撃「2025年上半期、売れたものランキング」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000262.000036691.html
株式会社True Data 記録的な猛暑の影響で水、アイス、日焼け止めなどが伸長
食品スーパーマーケット、ドラッグストア 対前年伸び率TOP20カテゴリを発表【 2025年7月 】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000039871.html
食品新聞 森永製菓、ココア絶好調 「純ココア」への注目度の高まりが「カカオの力」や「ミルクココア」にも波及
https://news.yahoo.co.jp/articles/57393ea7b85365b94877550567024d9c91feae1a
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