出典 : 農林水産省「食品価格動向調査 (加工食品) の調査結果2025年12月」 まずは近年の乳製品の価格推移を確認していきます。農林水産省では食品価格動向調査 (小売価格) を実施しており、食品の価格を毎月調査しています。乳製品の価格推移は図のようになっています1)。2020年の価格を100とすると、2025年12月時点で牛乳とチーズが約130 (牛乳 : 337円/L、チーズ : 262円/100g)、バターが約140 (613円/200g) ほどに高騰しています。いずれの製品も2022年から2023年にかけて価格上昇が始まり、その高まりは落ち着く気配はいまだに見せていません。
乳製品価格高騰は 輸入飼料やエネルギー価格の上昇が主要因となっています。さらに、コロナ禍では酪農家ほぼ全体が赤字経営の異常事態に陥ったことも踏まえ、離農加速に歯止めをかけるために、業界として適切な価格転嫁を進めようとする意図もありました。首都圏の大消費地を抱える関東生乳販連は2020年以降、飲用向け、発酵乳向けの生乳価格を、2025年8月までに計24円/kg引き上げています2)。消費者の末端小売価格としては、50~60円/kg程度の値上げになると考えられます。
一般社団法人 Jミルクの「2025年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと課題について (2025年9月30日」では、国産牛乳乳製品の需要拡大に向けての取り組み推進の重要性が言及されています3)。生乳価格の高騰も需要減に作用するため、需要増加、安定生産体制の構築には様々な取り組みが必要と考えられます。また、乳製品価格の低下に作用するような目ぼしい要素は現状ほとんどないため、価格は現行価格並みの水準では推移すると考えられます。
現在進行中の乳製品の価格変動を見ていきました。私たちの食卓に欠かせない食材であるため、引き続き今後の動向に注目です。
参考文献
1) 農林水産省「食品価格動向調査 (加工食品) の調査結果2025年12月」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/attach/pdf/gaiyou-134.pdf (2026年1月5日閲覧)
2) 農業協同組合新聞【飲用乳価2年ぶり4円上げ】関東先行、全国で決着へ 問われる牛乳需要拡大
https://www.jacom.or.jp/niku/closeup/2025/250403-80691.php (2026年1月5日閲覧)
3) 2025年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと課題について
https://www.j-milk.jp/gyokai/jukyu/h4ogb4000000k11c-att/a1759131868420.pdf (2026年1月5日閲覧)

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