アメリカの最新ヨーグルト市場

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朝食の定番、「ヨーグルト」。毎朝欠かさずヨーグルトを召し上がる方も多いのではないでしょうか。
ここアメリカでも、ヨーグルトは朝食やスナックの定番商品となっています。しかし、日本のヨーグルト市場とは少し事情が異なるようです。アメリカでは、どのようなヨーグルトが人気なのでしょうか。実際に、一般的なスーパーマーケットの商品棚や現地の情報から、アメリカの最新のヨーグルト事情について探っていきます。
(調査日:2019年4月)

アメリカでは定番、「ギリシャヨーグルト」

まず日本と比べて圧倒的な違いは、アメリカのスーパーマーケットでは、「ギリシャヨーグルト」がヨーグルトの売り場面積の大部分を占めていることでしょう。
従来のヨーグルトも多く消費されていますが、近年はアメリカのヨーグルトの売上げのうち50%近くをギリシャヨーグルトが占めています(※本文末参考資料参照)。
ギリシャヨーグルトは、水切り製法により乳清や水分が取り除かれ、固めで濃厚な食感が特徴です。タンパク質が豊富で腹持ちも良く、ヘルシーな食品としてアメリカではここ10年程でずいぶん人気が高まりました。
現在では各メーカーが、「低糖」「フルーツソース付き」「ナッツのトッピング付き」など、訴求力あるさまざまな商品を販売しています。プレーンタイプのギリシャヨーグルトも販売されていますが、商品の多くはフレーバーが付いたもの。ストロベリー、ピーチ、マンゴーといった定番から、キーライムパイというアメリカらしいフレーバーも。また、乳脂肪分0%や低脂肪乳2%のヨーグルトが多く販売されているのもアメリカの特徴の一つでしょう。

アイスランド、フランス、オーストラリア…インターナショナルなヨーグルト市場

アメリカで近年人気が高まっているヨーグルトが、アイスランド発の「Skyr(スキール)」という製品です。厳密にはヨーグルトではなくチーズの部類ですが、アメリカではヨーグルト売り場で販売されています。水分が少なく食感はギリシャヨーグルトと似ていますが、よりクリーミーで酸味が少ないのが特徴的です。糖分控えめのものが多く販売され、低脂肪、高タンパク質であり健康志向の消費者に好まれる商品です。
その他にも、小瓶入りのフレンチスタイルヨーグルトや、滑らかな舌触りが特徴のオーストラリアスタイルヨーグルトが販売され、最近のアメリカのヨーグルト市場はインターナショナルな展開となっています。

乳糖不耐症でも大丈夫、「ラクトースフリーヨーグルト」

続いてご紹介するのが、「ラクトースフリーヨーグルト」です。牛乳から作られたヨーグルトですが、この商品にはラクトース(乳糖)が含まれていません。つまり、乳製品を摂取した後に、乳糖がうまく分解されずお腹の調子が悪くなってしまう「乳糖不耐症」の人でも摂取可能なヨーグルトです。商品の種類としては少ないですが、乳糖不耐症の消費者にとっては嬉しい商品の一つです。

今後成長が見込まれる、「デイリーフリーヨーグルト」

現在、アメリカのヨーグルト市場で注目が集まりつつあるのが、「デイリーフリー(dairy-free)ヨーグルト」です。デイリー(dairy)とは、乳製品のことで、つまり、「乳製品を使用しないヨーグルト」です。動物性食品である牛乳の代替品として、豆乳や、ココナッツミルク、アーモンドミルク、カシューナッツミルクを使用した植物性ヨーグルトが販売されています。
乳糖不耐症や乳製品アレルギーを持つ消費者も、デイリーフリーヨーグルトであれば食べることが可能です。また、アメリカには宗教上や健康上の理由などから、植物性食品のみを摂取するビーガン(完全菜食主義)を選択する消費者もある一定数存在し、デイリーフリーヨーグルトは摂取可能です。
現時点では、アメリカのヨーグルト市場の売上げにおいてデイリーフリーヨーグルトが占める割合は2%と少ないですが、今後は健康志向の一般消費者も植物性ヨーグルトを選択することが期待され、これから大きな成長が予想されるカテゴリーとなっています(※本文末参考資料参照)。

バラエティ豊かなアメリカのヨーグルト市場。今後、どのような新しいヨーグルトが登場してくるのか楽しみです。

(※参考資料)
http://m.startribune.com/general-mills-rivals-strive-to-build-a-better-yogurt/498055251/

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