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~メチルセルロースの
使い方とレシピ~
前回のスポーツ食品編に続き、今回はヨーロッパで販売されている植物性たんぱく配合の市販品情報をご紹介します。代替食品の普及を推奨するNPO組織グッド・フード・インスティテュート(The Good Food Institute)によると、アメリカにおける2019年の代替肉の売上は、9億3,900万米ドル(995億3,400万円、1ドル106円換算)で、前年比18%増、前々年比38%増となりました。今後も市場が拡大していくと予想される代替肉、ヨーロッパではどのような商品が販売されているのでしょうか。
現地スーパーマーケットの棚を視察し、実際のトレンドを調べてきました。
(調査日:2019年12月)
Quornの主成分であるマイコプロテインは肉によく似た食感が好評で、ヨーロッパでは30年以上前からスーパーなどで販売されています。マイコプロテインは脂肪分が少なく、非動物性タンパク質と食物繊維を豊富に含みます。他の植物タンパクを使用した肉と比べて、牛肉や鶏肉を噛んだときのような「弾力」を味わうことができます。
~メチルセルロースの
使い方とレシピ~
日本では大豆たんぱくを代替肉商品に使用することが一般的ですが、ヨーロッパでは小麦たんぱくも多くの商品に使用されていました。また、様々な食感を付与するために複数の植物性たんぱくを併用している商品(小麦たんぱく×大豆たんぱく、小麦たんぱく×エンドウたんぱく等)が数多く販売されていました。
また、タンパクの結着を助けるためにメチルセルロースが配合されている商品が多く見受けられました。
VEGGIE BURGER
小麦たんぱくとエンドウたんぱくを併用したハンバーガー。メチルセルロースを使用
VEGGIE NUGGETS
小麦たんぱくと大豆たんぱくをベースにし、鉄とビタミンB12を強化しているナゲット。重要な栄養素を添加することでジャンクフードでも健康も追求した商品。メチルセルロース使用。
Vegan STEAK
大豆たんぱくと小麦たんぱくをベースにし、より本物の肉に近づけるように、あえて「調理」するという形をとる新しいタイプの代替肉商品。
BRATWURST SAUCISSES A ROTIR
小麦たんぱくを使用した高たんぱくソーセージ。結着剤としてメチルセルロースを使用。
現地スーパーでは、様々な植物性たんぱくを使用して差別化を図る商品が多数見受けられました。
欧米だけでなく日本でも注目される代替肉商品、今後どのように浸透していくのか楽しみです。
>> 詳細は「欧州市販品調査レポート2019」でご確認ください。
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