映画化され大人気となったコミック『ちはやふる』で近年注目を集める「競技かるた」。100分の1秒を争う世界で相手より早く札を取るためには、札を払う「スピード」や札の位置を暗記する「記憶力」が重要なことはもちろんですが、一首ずつ読まれるたびに気持ちを切り替えて1試合1時間以上を戦い抜く「集中力」が何よりも重要と言われています。
このように「心・技・体」にわたり高度な能力を要求される「競技かるた」の世界で、現在「名人」位に君臨しているのが粂原圭太郎(くめはら・けいたろう)さんです。
粂原さんは、特に集中力とそれを支える体力を維持・強化するため、ユニテックフーズ(株)が市場に展開している「クレアチン」 (ブランド名 クレアピュア) を生活習慣の中に取り入れておられると聞き、どのように生かされているのかを含め、競技活動と生活全般への考え方をお聞きしました。
(インタビュー日:2019年11月18日)
--昨日行われた挑戦者決定戦で、新年の名人戦で粂原名人に挑戦する方が決まりました。元名人である岸田諭さん (篠山かるた会) が挑戦者ということで、まず今の心境を聞かせてください。
(粂原名人)
すごく楽しみで、ワクワクしています。岸田さんは2013年から3年間名人の座にあった方で、まさに最強の挑戦者です。 岸田さんが名人になられた時には西日本予選の決勝戦で自分が負けていて、逆に2017年の西日本予選では、決勝戦で自分が勝って西日本代表になりました。岸田さん相手に勝ったのはその時が初めてでした。言ってみれば、因縁の対決ですね。住んでいるところも近いので、練習も何度もしています。お互いに手の内を知り尽くした相手です。
今度の名人戦は初防衛戦になります。初防衛戦に失敗した名人は今までいないので、プレッシャーはありますが、挑戦者決定戦での岸田さんの素晴らしい試合を見て、今は早く戦いたい、ハイレベルな試合を楽しみたいという心境です。
--試合を拝見すると、激しい「スポーツ」とも言うべき競技ですね。映画「ちはやふる」でも瞬時に札を払う迫力のシーンが何度も出てきます。身体的能力では、どんなことが必要ですか。
(粂原名人)
歌が読まれた瞬間に札を払う瞬発力はもちろんですが、そのための基礎体力、筋力は前提になりますね。一回の試合には1時間から1時間半ほどかかりますし、大会では最大7試合を戦います。長時間にわたり集中力を維持するためにも、体力は必要です。もちろんリーチが長い方が得だとは思うし、体の柔らかさも必要ですね。
--それほど筋骨隆々としたようには見えませんけど(笑)
(粂原名人)
昨年1月、名人位に初めて挑戦した時には、72kgあったんです。大学入学時の58kgから14kgも太っていました。名人戦に敗れ、さすがに反省して、半年余りで60kgまで落としました。筋肉量は増やしながら動きやすい体重まで絞ったんです。いまは少し戻っていますが、筋トレは習慣にしています。ジムに行かなくても自宅でできる方法で、体幹・上半身を鍛えています。
--体重を抑えながら筋肉をつけるというと、食生活も大事になりますね。
(粂原名人)
その通りです。学生時代からずっと外食でしたが、名人戦に向けて体を絞ることを考えて自炊を始めました。外食だとどうしてもカロリー計算とか難しいですから。SNSで簡単に作れるメニューを学んでできるだけ自分で作っています。レパートリーも結構増えました。カレー、シチューとか。最近パエリアを作りましたが、サフランを準備したり、前日からアサリの砂抜きをしたり、と結構楽しかったです。手を動かして料理を作るのは、脳にも良い刺激になりますね。
あと気を付けているのは、やはり、炭水化物を摂り過ぎないようにすることですね。朝はお米を食べますが、夜は二回に一回にしています。
お酒は好きですよ(笑)。これからのシーズン、おいしくなりますが、名人戦に向けて飲む回数は減らしていきます。
--試合に備える前日・当日はどんな食事を?
(粂原名人)
試合前日の食事は軽めにして、胃の負担を少なくしています。消化が睡眠の邪魔をしないよう、寝る2~3時間前には夕食をとるようにしています。試合当日の朝は、脳の働きと体力を続かせるために、炭水化物をしっかり摂ります。試合中は逆にお米はとらず、チョコレート、グミ、梅干しなど軽くします。飲み物は、「ポカリスエット」や「モンスターエナジーのキューバリブレ」がお気に入りで常に側に置いておきたいのですが、キューバリブレはなかなかお店に売っていないのが悩みの種ですね。
--スポーツサプリメントとして「クレアチン」を愛用していらっしゃるとか。
(粂原名人)
はい、奨められてプロテインと一緒にシェイカーに混ぜて飲んでいます。筋肉に良い効果があると言われていますが、実際、筋トレのためにやっている腕立て伏せの回数を増やすことができ、より体を追い込むこともできるので効果を実感しています。集中力の持続にも効果があるように感じています。
決戦を控えながら、自然体で意気込みを語ってくれた粂原名人。次回はそのメンタル面の強さが何によって支えられているのかについて探っていきたいと思います。
・「競技かるた」とは?
小倉百人一首の100首の札の中から、自陣と相手陣に25枚ずつ並べ、読手(どくしゅ)が読んだ札を取っていく。自陣の札を取る、または相手陣の札を取って自陣の札を相手に1枚送ることで、自陣の札を減らすことができる。先に自陣の札を0枚にした方が勝ちとなる。
・「名人」・「名人戦」とは?
名人は、(一社) 全日本かるた協会が認定する最高位(男性)。現在の粂原名人は第65期名人。
名人戦は毎年1月に近江神宮 (滋賀県) で開催される。現名人と挑戦者が5番勝負を行い、先に3勝したほうが新名人となる。毎年10月に挑戦者を選考する東日本予選、西日本予選が行われる。11月に予選を勝ち抜いた東西の代表が挑戦者決定戦を戦い、勝利した方が翌年1月の名人戦本戦に進める。女性の最高位は「クイーン」と呼ばれ、「クイーン戦」も同様のスケジュールで開催される。
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