2025年、ロッテは「気持ちアガル水」をコンセプトにしたミネラルウォーター「THE DAY」を発売しました。輝くゴールドをあしらったアルミ缶を採用し、持っているだけでも様になるデザインが特徴です1)。海外でも、味やデザイン、ブランドの世界観などを通じて、飲む体験そのものを楽しくする飲料が登場しています。この記事では、そうした海外の炭酸・ノンアル飲料を紹介します。
(調査日:2026年9月)
アメリカでは、健康志向の高まりや、あえてお酒を飲まない「ソバーキュリアス」の広がりを背景に、ノンアルコール飲料や機能性炭酸飲料への関心が高まっています。とくにプレバイオティクスを加えた炭酸飲料の伸びは大きく、NielsenIQによると、プレバイオティクスを謳うソフトドリンクの売上は、2022年1月の約3,300万ドルから2025年1月には約7億7,700万ドルへと拡大しました2)。
さらに近年は、味わいやデザイン、ブランドの世界観を通じて「飲む体験そのものを楽しむ」ことに価値を置く商品も登場しています。ここからは、そんな飲む楽しさを提案する海外の3ブランドを紹介します。
アメリカ発の「Liquid Death」は、アルミ缶入りの水や炭酸水を展開するブランドです。中身はミネラルウォーターですが、ドクロをあしらったパンクな缶のデザインや、「Murder Your Thirst(渇きを殺せ)」というキャッチコピーが特徴。従来の水とは一線を画す、ユーモアを取り入れたブランドづくりで注目を集めています。
アルコールが主役になりやすいバーや音楽イベントでも、ビールのような缶であれば自然と場の雰囲気にもマッチ。実際に小売店だけでなく、バーや音楽フェスでも販売されています。
現在は水のほか、フレーバー付き炭酸飲料やアイスティーなどにも展開を広げ、InstagramとTikTokフォロワー数はそれぞれ700万人超(2026年9月時点)。SNSでも大きな存在感を持つブランドへと成長しています。大手スーパーチェーンTargetのオンラインでは、水6缶セットが6.79ドルで販売されています3,4)。
アメリカの「OLIPOP」は、プレバイオティクスを配合した機能性炭酸飲料ブランドです。チコリ根やキャッサバ根などの植物由来の食物繊維を独自に配合し、1缶(355ml)あたり食物繊維6~9g、50kcal以下に抑えています。
特徴は、健康面だけでなく「ソーダを飲む楽しさ」も大切にしていること。コーラやルートビアなどアメリカで親しまれてきた味を含む20種類以上のフレーバーをそろえ、機能性とソーダらしいおいしさ・懐かしさを両立しています。
掲げるコンセプトは「The feel good soda(気分をよくしてくれるソーダ)」。「OLIPOP」の「POP」は楽しさを表し、シュワシュワとした炭酸や、思わず飲みたくなるようなソーダ体験を意味しています。健康を意識しながらも、ソーダを飲むワクワク感を楽しめることが、ブランドの魅力のひとつです。公式サイトでは、12本セットが35.99ドルで販売されています5)。
アメリカの「Aura Bora」は、ハーブや果物、花を使った個性的なフレーバーを展開する、砂糖不使用・カロリーゼロのクラフト炭酸水ブランドです。ラベンダー×キューカンバー、カクタス×ローズ、ストロベリー×バジルなど、一般的な炭酸水では見られない意外な組み合わせが揃います。
ユニークなのは味だけではありません。缶には、フレーバーごとにフクロウやナマケモノ、ヤマアラシなどの動物を描いたパステル調の風景と、茶目っ気のある俳句(cheeky haikus)をあしらい、味からパッケージまで遊び心のある世界観をつくり上げています。
ブランドコピーは、「Earthly tastes, heavenly feelings(大地の味わいと、天にも昇る心地よさ)」。発売当時のプレスリリースでも、商品を「good feelings」と「delightful tastes」を届ける飲料として紹介されています。味やビジュアルだけでなく、飲むときのポジティブな気分まで価値として打ち出している点が特徴です。Amazonのブランドストアでは、カクタスローズ味12本入りが44.53ドルで販売されています6,7)。
今回紹介した3ブランドは、それぞれ異なる切り口で「飲む楽しさ」を提案しています。Liquid Deathは大胆な世界観、OLIPOPは健康とソーダらしいおいしさの両立、Aura Boraは遊び心のある味やデザインが特徴です。飲料に求められる価値は、水分補給や健康といった機能面だけでなく、手に取ったときのワクワク感や、気分を高める体験へと広がっているといえるでしょう。今後も、こうした「気持ち」に着目した飲料が増えていくかもしれません。
【参考資料】
1. PR TIMES 新生「ロッテウエルネス」ブランド・第一弾(閲覧日:2026年9月18日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002504.000002360.html
2. AXIOS ”Healthy” soda is popping, but not necessarily gut-friendly(閲覧日:2026年9月18日)
https://www.axios.com/2025/03/29/poppi-olipop-healthy-soda-warning
3. Liquid Death(閲覧日:2026年9月18日)
https://liquiddeath.com/
4. EATER The Cult of Liquid Death(閲覧日:2026年9月18日)
https://www.eater.com/22814834/liquid-death-water-sparkling-bottled-water-canned
5. OLIPOP(閲覧日:2026年9月18日)
https://drinkolipop.com/
6. Aura Bora(閲覧日:2026年9月18日)
https://aurabora.com/
7. PR Newswire Aura Bora Brings Earthly Tastes and Heavenly Feelings to The Sparkling Water Aisle(閲覧日:2026年9月18日)
https://www.prnewswire.com/news-releases/aura-bora-brings-earthly-tastes-and-heavenly-feelings-to-the-sparkling-water-aisle-301076456.html

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