3月9日~12日まで、アジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX 2021」が開催されました!FOODEXは小売業を対象にした展示会で、国内外から注目の新商品などが一堂に集まります。特に目を引いた新商品や国内外のトレンドなどをまとめましたので、ぜひご覧ください。
こちらのブースでは全国から集まった59の美食を紹介していました。地域の食材や伝統料理を新しい形で提案していたり、新しい原料を食材として利用していたり、自社の技術を食品に応用していたり、工夫を凝らした商品が数多くありましたので紹介させていただきます。
ジャパンエナジーフード社の「玄米×味噌シリアルバー」は、玄米をベースにした“甘くない”シリアルバーです。味はやさしい味噌、さっぱり梅かつお、しっかりカレーの3つのラインナップがあり、腹持ちがよく栄養価も高い和食の携帯食です。実際に筆者も試食したところ、ザクザクとした食感は食べ応えがあり、和食の豊かな風味が口いっぱいに広がり大変美味しかったです(特に梅かつおがお気に入りでした)。同社の理念でもある「日本の食べ物をもっと美味しく、もっと便利に。」という考えが体現されたこのシリアルバーは、仕事中の間食やこどものおやつ、アスリートのパフォーマンス維持など、日本人の様々なシーンにマッチした“和”のシリアルバーです。
もみじを食用として商品開発している企業がありました。もみじはアントシアニンが豊富に含まれ、料理の飾りつけやお茶として使えるそうです。茶葉として使うと、お茶が綺麗な赤色に染まり、目で見ても楽しめます。また、もみじを使ったサイダーもあり、色は真っ赤で、ほんのりもみじの葉っぱの香りを感じました。
また、工業用に精密抜型を製作している企業が自社の精巧な型抜き技術を活かし、海苔の型抜きを行っていました。これがかなり緻密で、レースのような綺麗な海苔や、将棋の駒を模した海苔などもありました。自由にデザインし、それに合わせて海苔を型抜きしてくれるサービスとなっています
展示会全体を通して感じたのが、オーガニックや健康志向、SDGsを意識した商品の多さです。中でもオーガニック&ウェルネスゾーンの商品をピックアップしたいと思います。
現代の様々な流行にマッチした商品を展開する企業がありました。同社のプロテインバーにはたんぱく質が20 gと多く、食物繊維は10 g配合されていました。さらにグルテンフリーや非遺伝子組み換えなども謳っており、現代の健康志向ブームにマッチした本格志向のプロテインバーとなっていました。また、夏にぴったりの新食感ドリンクもありました。フルーツピューレにゼリーやくず氷を加えた新しい食感のこのドリンクは、インスタ映えや無添加&ナチュラルを訴求しています。
タイの食材の卸売りをしている企業は、オーガニックのタイ産米を使用したライスパスタを展示していました。原料は白米だけでなく、玄米・赤米・黒米と色とりどりで、近年注目されているスーパーフードのチアシードを配合したものもありました。特徴はオーガニック、グルテンフリー、サスティナブル、低GI、チアシードと、現代ニーズにマッチした多くの訴求点がありました。
海外製品が多く展示されているのも、FOODEXの特徴のひとつです。
アメリカエリアでは食肉事業をメインに展示しており、コロナ禍で拡大したキャンプ需要の高まりに対し、屋外でも楽しめる新しい肉メニューの提案などを行っていました。ペルーエリアもオーガニック訴求の商品を取り揃えており、オーガニックキヌアのお粥やパンケーキなどがありました。最近日本でも見かけることの多くなったCBD(カンナビジオール)ですが、中国エリアではその原料のヘンプの加工品であるフレーク状乾燥ヘンプやヘンプ由来たんぱく質などを販売していました。また、生分解性プラスチックでできた食品用トレーなどもあり、環境問題への意識もうかがえました。美容大国の韓国エリアで見かけたのが様々なフレーバーを取り揃えたコンブチャです。欧米でブームになったこともあるコンブチャはモンゴル発祥の発酵飲料で、整腸作用やデトックスに効果があるそうです。どのフレーバーの商品もカラフルな見た目をしており、女性受けは良さそうでした。
コラムでは一部しか紹介できませんでしたが、他にも目を引く商品はたくさんありました。海外のトレンド傾向や新商品などに触れることで、日ごろの開発に新しいアイデアが生まれるかと思います。回っても楽しく、アイデア作りの一助にもなるFOODEX、来年は3月に開催される予定です。
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