ゼラチン・増粘多糖類を
活用した
現在最も勢いがあるお菓子といっても過言ではないのがグミです。コロナ禍を通して売り上げが100億円以上増えたと推定され、大手家電量販店においてもグミコーナーが設けられるほどになっています。一昔前では子供のお菓子というイメージでしたが、近年は中高年も含めた幅広い年代が手にするお菓子になっています。国民的ブームとなっているグミですが、なぜこれほどまでに成長したのでしょうか?その秘密に迫ります。
国内で初めてグミが発売されたのがいつなのか、皆さんはご存じでしょうか?1980年に当時の明治製菓から『コーラアップ』が発売されたのが、その第1号になります。国内のグミの歴史は40年程度であり、意外と新しいお菓子と言えます。グミは、子供向けのお菓子というイメージを持たれていた方も多いと思いますが、それもグミが新参者であることが一因なのかもしれません。そのグミの市場規模ですが、2002年では約200億円 1)と推定されていましたが、2022年には781億円 (2)と、20年間で3倍以上にも成長しています。
ゼラチン・増粘多糖類を
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近年の急激なグミ市場の拡大の要因はどのようなものがあるのでしょうか?まず決定的な要因としてコロナ禍が挙げられます。グミは2021年ガムの市場規模を逆転し、2022年には前年の市場規模を100億円以上更新して781億円に達したと見られています。コロナ禍において、手が汚れず食べられて、口から吐き出す必要が無いグミは衛生的なお菓子として捉えられ、再評価されることになりました。また、コロナ禍以前からあった健康志向の中で、機能性原料を配合したグミも出ていましたが、コロナ禍ではより注目されることもその後押しになりました。それだけでなく、7~8年ほど前からグミがSNS映えとして取り上げられていたことや、ハードからソフトまで様々な食感に対応したグミをの開発に取り組んでいたグミメーカーの企業努力も上記の要因を後押しするものになったと考えられます。
ゼラチン・増粘多糖類を
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現在のグミブームですが、まだまだ続くと考えられます。いまや、スーパーやコンビニだけではなく、家電量販店にもグミブースが設けられています。機能性原料が配合されたグミも多く発売され、もはやお菓子の種類ではなく、サプリメントの一形態がグミといっても過言でもありません。グミの隆盛は、国内に留まらず、海外でも起きています。海外でも様々な機能性原料が配合されたグミが発売されるとともに、ゼラチンではなくペクチンなどを使用したゼラチンフリーグミやプラントベースグミの注目も高まっています。こうした海外トレンドが、日本国内に輸入されるのも時間の問題かもしれません。
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現在のグミブームついて紹介しました。まだまだブームは続き、新しい商品がたくさん出てきそうです。今後の、グミライフに注目です。
参考文献
1) 「仕事おやつ」はなぜガムからグミに変わったか
市場規模はこの約20年で3倍以上に, https://president.jp/articles/-/31804?page=3
2) 空前の“グミブーム”到来! ガムの市場規模超えて…なぜ人気?ポイントは“自分好みの硬さ” https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/355894?display=1
営業本部営業戦略G所属 2018年入社。
ゼラチンの基礎研究業務や機能性原料の営業業務への従事歴を持ち、現在はそれらで培った情報分析能力を生かし、機能性原料販売の企画・立案業務に取り組む。
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