ハイブリッドスイーツをご存知ですか? 2種類のスイーツを組み合わせて作られた新しいスイーツです。今回は、このハイブリッドスイーツについて海外事情や国内の現状をご紹介します。
「ハイブリッドスイーツ」とは2種類のお菓子やパンの長所を組み合わせてできた、新たなスイーツのことです。
有名なのは、アメリカで人気に火がつき、日本にも上陸したクロワッサン生地で作るドーナッツ「クロナッツ」。他にも、タルトとブラウニーをかけ合わせた「タウニー」やドーナツとマフィンの「ダフィン」、フレンチトーストとパンケーキの「フレンチパンケーキ」、クロワッサンとベーグルの「クレーグル」、マシュマロとマカロンの「マロマック」などがあります。人気の秘訣は、親近感と意外性にあります。すでに知っている「あの味」と「この味」を組み合わせたらどうなる?と興味をそそります。
次に、欧米で人気のハイブリッドスイーツを3つご紹介します。
このハイブリッドスイーツの元祖といわれるのが、Dominique Ansel Bakeryのクロナッツです。2013年5月に新登場したこのクロワッサンとドーナツを融合させたクロナッツは、開発したパティシエのドミニク・アンセル氏が2ヶ月にわたって10種を超えるレシピを考案した中、選ばれたものだといいます。現地では朝5時から行列ができ、発売後30分で売り切れ、ギリギリ買えなかった人は泣き叫び、大騒動となっているといったエピソードもあり大変な人気です。
海外でのブームを受けてか、日本でもハイブリッドスイーツが登場しています。銀のあんの24層に仕上げたクロワッサン生地を、専用のたい焼き器で焼いたクロワッサンとたい焼きをかけ合わせた「クロワッサンたい焼き」は、モダンかつ大胆なルックスであるほか、食感もサクッとした本来のたい焼きをくつがえすものになっており、新鮮さが生まれています。
米国 Waffles Cafe の「Wonut(ウォーナッツ)」は、waffle(ワッフル)と donut(ドーナツ)をかけ合わせたハイブリッドスイーツです。ワッフルの生地を鉄板に流し込み、“外はカリッと、中はふわふわ”な食感に焼き上げたものをドーナツのように油で揚げ、たっぷりのチョコレートやマシュマロをトッピングして仕上げるものです。
このハイブリッドスイーツは、国内でも市販の商品として多く販売されています。次々と生み出されている新商品のうち、注目のものを3つご紹介します。
メロンパンとクロワッサンを掛け合わせた「メロンクロワッサン」はデニッシュ生地とビスケット生地を張り合わせて従来のメロンパンのような生地を、クロワッサンの形に成形したもので、さらにメロンの粒ジャムが入っています。
「あんこクロワッサン」はさっくりとしたクロワッサン生地の中に北海道大豆を使用した粒あんが包まれているもので、これは日本ならではの一種のハイブリッドといえそうです。
バームクーヘンとクレームブリュレのハイブリッドのような商品です。まずバームクーヘンの中心部分にクリームが詰まっており、自家製キャラメルとアメが表面にかけられ、まるでクレームブリュレのようにパリッとした食感になっています。
サンドイッチとプリンのハイブリッドスイーツです。なじみの深い三角形のサンドイッチサンドにプリンとホイップクリームとカスタードクリームの2種のクリームが挟まれています。ホイップクリームにはラム酒を入れ、大人の味わいになっています。
ハイブリッドスイーツは、アメリカで火が点いて以来、次々と新しい組み合わせのものが国内外で登場しており、まだまだとどまるところを知りません。ぜひ商品開発の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
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