次に流行る?!
東南アジア料理15選
カヤトーストをご存知でしょうか。シンガポール発祥とされるカヤトーストは、焼き上がったパンにココナッツベースのスプレッド―カヤジャムをたっぷり塗り、スライスしたバターを挟んだ東南アジアのトーストです。今回は日本ではまだあまり馴染みのないカヤトーストについて、その原料や現地での楽しまれ方を調べました。
カヤトーストの肝となるカヤジャムは、ココナッツミルク、砂糖、卵、パンダンリーフ(ハーブ)から作られるスプレッドです。原料はとてもシンプルなのが分かります。味はとても甘く、ココナッツと卵のもったり感が特徴です。そこにパンダンリーフの独特な香りが合わさります。そんなカヤジャムは濃厚感とエスニック感がクセになる美味しさです。以下に原料とレシピについて触れます。
見慣れない原料のパンダンリーフは、日本語では「ニオイタコノキ」と呼ばれるハーブの一種です。東南アジアではお菓子などの香り付けでよく使われる原料で、着色(深い緑色)などにも使われます。独特な甘い香りはクセが強く、好き嫌いが分かれそうです。
カヤジャムは作り方も簡単です。まずココナッツミルク100 mLにパンダンリーフを浸し、香りを移しておきます。別にボウルなどを用意し、砂糖50 g、卵1個を入れてよく混ぜ合わせます。そしてそこにココナッツミルクを加え、よく混ぜ合わせます。これをザルで濾しながら鍋に移し、弱火で10分ほど攪拌し、煮詰めます。卵とココナッツミルクが分離しやすいため、根気よく攪拌します。よく煮詰まって水分がある程度飛び、スプレッタブル性がでてきたら完成です。
【フィリングやスプレッドの乳化安定に】
次に流行る?!
東南アジア料理15選
カヤジャムは、こんがり焼きあがったトーストに塗って食べるのが一般的です。さらにスライスした塩気のあるバターを挟んだりもします。現地ではさらに「コピ」と呼ばれるあま~いコーヒーを一緒に楽しむことも多いそうです。コピとはシンガポールで「コーヒー」を意味し、砂糖やコンデンスミルクを入れます。濃厚な甘さが特徴で、これもまたギルティです。また、カヤトーストは温泉卵と一緒に食べることも多いそうです。小さな器に入った温泉卵を崩して、そこにカヤトーストをディップするのだとか。カヤトーストを食べたことがない方は味が全く想像できないかと思います。
東南アジア伝統のカヤジャム/カヤトーストですが、日本でも食べることができます。輸入食品店や通販では、カヤジャムの取り扱いも増えてきました。また、都内にもカヤトーストを取り扱った専門店もありますので、気になった方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。余談ですが、筆者は東南アジアに旅行に行くたびにカヤジャムとマレーシアの紅茶BOH teaを買って帰り、自宅で朝食として楽しんでいます。現地のスーパーでは多種のカヤジャムがお手頃な価格で販売されているので、選ぶのも楽しいです。東南アジアに旅行に行く機会がありましたら、ぜひ探してみてください。
最後になりますが、コロナ禍での巣ごもり需要の増加により、「プチ贅沢」や「ギルティフード」に注目が集まっています。甘くてハイカロリーなカヤトーストは、そのような需要にマッチした次のスイーツ系パン製品として、近いうちに人気に火が付くかもしれません。
次に流行る?!
東南アジア料理15選
今注目を集めている食品トレンド情報や
食品開発に関する資料を
無料でご提供しています。
是非この機会にご覧ください。
ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、
カラギナンなど
ハイドロコロイドに
ついて徹底解説。
ハイドロコロイドの概要から、
各種の特徴を全75ページにわたって
徹底に解説しています。
是非ご覧ください。
食品の企画・開発に関わる人のための専門メディア「食品開発ラボ」は、ユニテックフーズ株式会社が運営しています。
当社では創業以来独自の素材・製品で新しい食品の価値を創造することをコンセプトに、ペクチンをはじめとするハイドロコロイドの研究や素材を組み合わせたこれまでにない特性を持つ製品の開発、加えてお客様のご要望に応じた当社製品を実際の食品に用いた利用・応用技術の開発を行っています。
商品企画・開発において何かお困りごとがあれば、きっと当社がお役に立てると思います。
是非お気軽にお問い合わせください。