スーパーやコンビニでは、高〇〇や××たっぷりといった特定の栄養素が強調表示された食品が様々販売されています。たんぱく強化はその代表格です。当社では今回、インターネット上でたんぱく強化のニーズを調査しました。その調査結果をご紹介します。ぜひ商品開発にご参考ください。
調査実質期間 2023年11月
調査人数:500人(20代~60代以上 各年代男女50人ずつ)
調査参加者の特性:普段コンビニエンスストアで調理済み食品を週に一度以上購入している人
たんぱく質は筋肉、臓器、肌などを維持していくために、必要な栄養素になります。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの推奨量が、30~49の男性で65g、女性で50gとなっています。しかしながら、多くの人がこの摂取量を満たせていないことが指摘されています。今回の調査で、たんぱく質摂取量の過不足に関する自己認識を尋ねたところ、「やや足りていない」、「まったく足りていない」と答えた方が47.4%に達しています。ここからも、摂取不足気味なことが伺えます。
続いての質問では、たんぱく質の望ましい摂取方法について尋ねました。その結果「食材の利用、日常のメニューや材料の工夫」が46.2%でトップとなり、素材の特徴を生かした摂取方法が好まれることが明らかになりました。2番目が「完全栄養食品」で29.0%、3番目が「サプリメントでの摂取」で28.8%でした。通常の食事でたんぱく質を摂取したいというニーズが伺えます。
たんぱく質の健康効果の中で魅力に感じるものを尋ねたところ、高い順に「筋肉や筋力を増やす」が47.6%、「免疫細胞をつくる」が37.2%、「健やかな肌や髪をつくる」が35.2%、「骨や関節に良い」が33.0%となりました。「筋肉や筋力を増やす」が約半数と高いスコアであり、筋トレと関連した近年のたんぱくブームの影響が感じられます。特に50代以上では、50%を超えています。また、「健やかな肌や髪をつくる」は男性よりも女性のスコアのほうが高く、年代や性別によって魅力を感じるたんぱく質の健康効果に顕著な差が見られました。
おにぎり、サンドイッチなど商品でたんぱく質が強化された場合の「適正だと感じる価格」についても尋ねました。その結果、30円前後の上昇幅が適正と感じる結果となりました。加えて、「たんぱく質が強化された場合の高いと思い始める価格」、「たんぱく質が強化された場合の高すぎて買わないと思い始める価格」についても尋ねたところ、それぞれ60円前後の上昇幅、100円前後の上昇幅という結果になりました。
今回の記事では、コンビニユーザーのたんぱく質とたんぱく質強化商品に対するニーズについて紹介しました。たんぱく質を摂取不足気味に感じている方が約半数に達し、たんぱく質の健康効果に魅力に感じる人も多い結果となりました。近年はたんぱく質がブームであり、筋トレのためや、ロコモやフレイル予防のためにますます注目を集めています。今回の調査では、たんぱく質が強化された場合の適正だと感じる価格も明らかになりましたので、ぜひ商品開発にご参考ください。
今注目を集めている食品トレンド情報や
食品開発に関する資料を
無料でご提供しています。
是非この機会にご覧ください。
ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、
カラギナンなど
ハイドロコロイドに
ついて徹底解説。
ハイドロコロイドの概要から、
各種の特徴を全75ページにわたって
徹底に解説しています。
是非ご覧ください。
食品の企画・開発に関わる人のための専門メディア「食品開発ラボ」は、ユニテックフーズ株式会社が運営しています。
当社では創業以来独自の素材・製品で新しい食品の価値を創造することをコンセプトに、ペクチンをはじめとするハイドロコロイドの研究や素材を組み合わせたこれまでにない特性を持つ製品の開発、加えてお客様のご要望に応じた当社製品を実際の食品に用いた利用・応用技術の開発を行っています。
商品企画・開発において何かお困りごとがあれば、きっと当社がお役に立てると思います。
是非お気軽にお問い合わせください。