アメリカのスナック菓子市場〜ヘルシースナックのトレンド〜

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ポテトチップスやコーンスナックなど、手軽に食べることができるスナック菓子は、今や私たちの生活に欠かせません。アメリカでは現在どのようなスナック菓子が市場に登場しているのでしょうか。現地の最新情報とともに、アメリカのスナック菓子事情をお届けします。
なお、アメリカにおける「スナック」には、チョコレートやクッキーといった甘いお菓子も含まれますが、本コラムではポテトチップスやポップコーンなど塩味系スナックを中心にしています。
(調査日:2019年6月)

アメリカにおけるスナック菓子市場の動向

アメリカの消費者の食生活においても、スナックは欠かせない存在です。2017年の調査によると、94%のアメリカ人が1日に1回以上スナック(甘い、塩味系ともに含む)を食べています。特に、1日に2〜3回スナックを食べる消費者は55%にのぼります。(※1)従来の1日3回食事を摂るスタイルから、間食を増やしたり、少ない量の食事を複数回摂ったりする食生活に変わってきているようです。
アメリカ国内における塩味系スナックの売上は240億米ドル(2017年)で、2012年から5年間の年平均成長率は約4%となりました。塩味系スナックは、チョコレートやクッキーといった甘いお菓子や、ナッツやドライフルーツなどよりヘルシーな食品と競合関係にありますが、2022年には売上が290億米ドルに達すると予想されています。塩味系スナックの売上が今後も伸びる要因としては、「新しいフレーバー」、「穀物や野菜、スーパーフードを原材料とするよりヘルシーなスナック」、「これまでにない形状や食感」の商品開発が見込まれているためです。(※2)

栄養価を高めたヘルシーなスナック

一般的なスーパーマーケットの塩味系スナックのコーナーには、今でも大半は従来のポテトチップスやポップコーン、トルティーヤチップス(トウモロコシから作られるチップス)などが並んでいます。しかし、よりヘルシーさを追求したスナック商品のコーナーも見受けられます。
ヘルシーな塩味系スナックのコーナーでは、「低脂肪のノンフライ・ポテトチップス」、「こめ油やココナッツオイルを使用したポテトチップス」、「非遺伝子組換え原料から作られたポップコーン」などの特徴ある様々な商品が並んでいますが、とりわけ、「主原料に、よりヘルシーな材料を使用した栄養価の高いスナック」が多く見られます。
例えば、米粉、ひよこ豆、えんどう豆を使用したサクサクとした食感のチップス。チア、キヌア、アマランサス、亜麻仁など複数の穀物を使用したマルチグレイン・トルティーヤチップス。そして、黒豆を主原料としたグルテンフリー・チップス、というような商品が並んでいます。タンパク質や食物繊維の摂取が可能であることをアピールポイントとする商品も見られます。これらの商品のフレーバーについては、プレーンな塩味の他に、バーベキュー味、ハラペーニョ(唐辛子)味、ライム味などアメリカの消費者が好む味で展開されています。
また、こういったヘルシーなスナック商品は、パッケージデザインにも特徴があり、オーガニック、非遺伝子組換え、グルテンフリー、ビーガン、保存料不使用などのキーワードが、ロゴマークを使用してパッケージに記載され、健康に気をつかう消費者に対して訴求を図っています。
肥満に対する消費者意識の高まりや、そして、オーガニックや、加工工程が少ない商品、クリーンな商品を求めるミレニアル世代の台頭により、アメリカでは今後も、これまでにない新しいスナックが数多く登場してくることでしょう。

※参考資料
(1)https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2018/10/03/Highlights-from-the-FoodNavigator-USA-snacking-trends-webinar?page=3#news
(2)https://csnews.com/despite-competition-outlook-salty-snacks-remains-bright

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