ゼラチン・増粘多糖類を
活用した
大人から子どもまで様々な層に愛されているグミ。小売店でも専用の棚が設けられている人気カテゴリです。今回の調査では主に「物性」に着目し、2019年の市販品グミの特徴をまとめました。富士経済の報告によると、訪日外国人客の土産品としてヒットし、ガムからの需要シフトでグミキャンディ市場は好調に推移しているようです。2019年はどのような物性のグミが発売されていたかご紹介します。(調査時期:2019年夏 市販品購入場所:都内のスーパー、コンビニ)
目次
スーパーやコンビニなどで販売されている市販品を一斉に調査しました。2018年の調査では18商品、2019年は17商品を対象としています。各商品についてテクスチャーアナライザーを用いて、破断応力、破断歪み率、付着性を測定しました。測定条件は以下の通りです。
測定治具:P/2(直径2mm円柱プローブ)
貫入速度:1mm/sec 貫入距離:200%
測定温度:25℃
ゼラチン・増粘多糖類を
活用した
まずは破断応力(固さ)と破断歪み率(弾力性)を比較してみましょう。破断応力についてはそこまで大きな変化はありませんでしたが、破断歪み率では違いがみられました。破断歪み率150%以上に注目してみると、2018年市販品は4品のみだったのに対して2019年市販品は10品と増加していました。その結果から2019年では弾力食感のグミが多く発売されていたことが分かりました。
次に付着性について2019年市販品と2018年市販品を比較してみました。2018年では付着性が低い商品が多かったですが、2019年では付着性が高い商品の割合が増えていました。
これらの結果から2019年の市販品は前年と比較して弾力があり、付着性が高い商品が多く発売されていることが分かりました。もしかすると2019年はタピオカブームもあり、そのような食感の商品が市場で受け入れられているのかもしれません。
海外トレンドでは味や食感だけでなく見た目で差別化を図る3Dグミが登場しています。動物の形をしたグミやブロック状のグミなど立体的で面白い形状の商品が数多く販売されていました。SNSによるシェアが一般化した現代では味や食感だけでなく目で見て「楽しめる」ニーズはより一層高まりそうです。
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