アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
アメリカの自然派食品スーパー大手「Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)」は、今年10月に2021年の食品トレンド予測を発表しました。Whole Foods Marketは毎年、自社のバイヤーと専門家による翌年のトレンド予測を発表しており、アメリカでは多くのメディアが注目しています。そして今年は、新型コロナウイルス感染症の影響を反映した内容となっています。どのような流れが注目されているのか紹介します。
目次
サプリメントと食品売り場の境界線が曖昧になりつつあり、その傾向は2021年に加速するとされています。例えばスーパーフード、プロバイオティクス、ブロス(出汁スープ)、ザワークラフトがこれに当たります。特にビタミンCやキノコ、アダプトゲンハーブなど、心を癒し、そして免疫をサポートする機能性成分を含む商品が注目されています。
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新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務をする人が増え、週末だけでなく毎日の朝食に注目が集まる傾向にあります。朝に摂取する食べ物にさらに注目する消費者に向けて革新的な商品が生まれています。例えば、オーガニックのグルテンフリー・パンケーキミックスや、緑豆から作られた植物性の「卵」、植物性ソーセージなどがあります。
自宅で料理をする人が増加し、パスタやソース、スパイスなど食料棚に常備されている食品に新しさを求める人が増えました。ハート・オブ・パーム(椰子の新芽)から作られたパスタや、アップルウッドの燻製塩、「代替肉」を使ったビーガンスープなどがあります。
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コーヒーは、もはやマグカップで飲むだけにとどまりません。コーヒーがあらゆる食品に使われるようになってきました。コーヒー風味の栄養補助バーやグラノーラ、スムージー、お酒が登場し、コーヒーヨーグルトも販売されています。
フードイノベーションにより、小さい子供を持つ親はこれまでにないほど幅広く豊富な食材の中からベビーフードを選択できるようになりました。ルバーブやローズマリー、紫ニンジン、オメガ3を豊富に含むフラックスシードなどを使った、持ち運び可能なパウチ入りの商品があり、小さな子供も満足できるようになっています。
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これまで野菜や果物の皮や茎は廃棄されていましたが、食物廃棄を減らすために、本来なら捨てられるはずの部分を利用した商品が増えてきています。こういった商品は、「アップサイクル食品*」と呼ばれています。例えば、ビールの醸造過程において使用済になった大麦、小麦、ライ麦を再利用して作られた栄養補助バーが販売されています。
*アップサイクルは従来の「リサイクル」と異なり、元のモノよりもより魅力的で付加価値が高いモノを生み出すことを目的としています。
ヘルシーなオイルはオリーブオイルだけではありません。自宅で料理をする人は、風味や特徴が異なるオイルを使い始めています。クルミやかぼちゃの種から作られるオイルは、とても良いナッツの香りがします。また、ひまわりの種から作られるオイルは、高温でも、サラダドレッシングとしても使える用途が広いオイルです。
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2018年のトレンド予測に「ハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)」が含まれていましたが、最近は「アルコール入りコンブチャ」の新商品が登場しています。コンブチャは、お茶を発酵させて作る発酵飲料です。ハードコンブチャ(アルコール入りコンブチャ)は、グルテンフリーで、口の中でシュワっと泡立ちが良く、そして生きた乳酸菌発酵を含んでいます。
ひよこ豆を使った食べ物と言えば、フムスやファラフェルでしたが、これからはパスタや豆腐、粉、シリアルにも使われるようになるでしょう。ひよこ豆は食物繊維と植物性たんぱく質を豊富に含み、カリフラワーに続くトレンド食材となりそうです。
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ジャーキーは、もはや肉好きの人のものではありません。キノコからジャックフルーツまであらゆる食材がジャーキースタイルで提供されるようになりました。果物や野菜を常温保存できる新しい方法となっています。野菜は、栄養と美味しさを保つために最も新鮮な状態で乾燥させます。唐辛子、塩、生姜、カカオなどを少し加えることで、味にアクセントを付けている商品もあります。
原文詳細は以下ページをご覧ください。
Whole Foods Market Forecasts Top 10 Food Trends for 2021(2020.10.19リリース)
https://media.wholefoodsmarket.com/whole-foods-market-forecasts-top-10-food-trends-for-2021
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