アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
米国の自然派食品スーパー大手「ホールフーズ・マーケット」が2019年10月21日に2020年の食品トレンド予測を発表しました。毎年ホールフーズではバイヤーや専門家による翌年のトレンド予測を発表し注目を集めています。昨年は健康的なオイルや代替肉スナックなどが着目されていましたが、今回はどのようなトレンドが予測されているのでしょうか。
*原文詳細は以下ページをご確認ください。
Whole Foods Market predicts top 10 food trends for 2020
https://media.wholefoodsmarket.com/news/whole-foods-market-predicts-top-10-food-trends-for-2020
目次
土壌汚染や二酸化炭素の排出増加は世界中で大きな問題として取り上げられています。このような環境問題への対策が急務とされるなか、Regenerative Agriculture(再生農業)が注目されているようです。Regenerative Agricultureとは生物多様性や土壌の回復など環境配慮に重点を置いた農業や畜産業のことです。このような方式で生産された商品が消費者から支持されつつあるようです。
アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
現在米国ではスーパーフードから料理まで「西アフリカ」発のものが人気となっています。料理では、トマト、タマネギ、唐辛子、ピーナッツ、ジンジャー、レモングラスなどを用いた伝統的な西アフリカ風味が人気となっています。また機能性素材としてモリンガやタマリンド、ソルガム、フォニオ、テフ、キビなどの西アフリカ発スーパーフードが入った商品も市場を賑わせているようです。
【関連情報】
アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
軽食は「フレッシュ」が新世代のキーワードとなっています。軽食市場はシリアルバーのような商品が一般的でしたが、新鮮さを売りにしたチルドコーナーでの販売が注目されているようです。たとえば味付きのゆで卵、野菜の漬物、液体スープ、様々な種類のディップやディッパーなど様々なチルド軽食が全て小分け包装されて陳列されています。栄養補助バーも果物や野菜が配合されてチルドコーナーに陳列されるようになりました。
2020年は植物性タンパク質として売り場を独占していた大豆が低迷するとみられています。植物性タンパク源として穀物や緑豆などに置き換えた「大豆フリー」を謳う製品が出てきました。サプリメント会社は大豆に代わる植物性タンパク質として緑豆、ヘンプシード、カボチャ、アボカド、スイカの種、ゴールデンクロレラなどに注目しているようです。
アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
パレオ食やケトジェニックなどの食トレンドにも後押しされ、ナッツやひよこ豆、ゴマ、スイカなどを原料に作られた植物性油脂が注目されているようです。植物性原料の選定にはトレンド1の「再生農業」も重要視され、環境への影響が少ない方法で栽培された原料が求められているとのことでした。
ミレニアル世代の子どもにも目を向ける必要が出ています。ホールフーズが出した別レポートによると”ミレニアル世代の63%が植物由来食品を自分たちの食生活に組み込もうとしている”ようです。多様な食文化や新たな価値観を生み出したミレニアム世代の家庭で育った子どもが増えることでキッズメニューも多様性が求められているようです。
アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
砂糖やステビア、蜂蜜、メープルシロップなど従来用いられてきた甘味料を減らして、フルーツや野菜由来の甘さを利用した商品が注目されているようです。砂糖代替物としては、ラカンカ、ザクロ、ココナッツやデーツやモロコシやサツマイモ由来のシロップが挙げられています。
「植物性食品」のトレンドが拡大するなか、畜肉製品の一部を植物性原料に置き換えた商品がランクインしました。Applegateのような主要ブランドでは、牛ひき肉の30%を植物性原料に代替して健康的メリットを打ち出した商品が検討されているようです。さらに、すでにWhole Foods Market では75%の牛ひき肉と25%のリカプラス(小麦、マッシュルーム、大麦酵母、水)をミックスして作られた「リカプラスバーガー」が販売されています。今後も肉と植物性原料をミックスして味のバランスをとろうとする傾向は注目されています。
【関連情報】
アメリカ市販品調査レポート 2021春
WFMの食品トレンド予測を
基にした
米国市販品
独自調査レポート
旺盛な消費需要に支えられ、ノンアルコール市場が注目されています。シントニック、マティーニ、ホップなど様々なアルコール飲料がノンアルコールで再現されています。
今注目を集めている食品トレンド情報や
食品開発に関する資料を
無料でご提供しています。
是非この機会にご覧ください。
ペクチン、ゼラチン、キサンタンガム、
カラギナンなど
ハイドロコロイドに
ついて徹底解説。
ハイドロコロイドの概要から、
各種の特徴を全75ページにわたって
徹底に解説しています。
是非ご覧ください。
食品の企画・開発に関わる人のための専門メディア「食品開発ラボ」は、ユニテックフーズ株式会社が運営しています。
当社では創業以来独自の素材・製品で新しい食品の価値を創造することをコンセプトに、ペクチンをはじめとするハイドロコロイドの研究や素材を組み合わせたこれまでにない特性を持つ製品の開発、加えてお客様のご要望に応じた当社製品を実際の食品に用いた利用・応用技術の開発を行っています。
商品企画・開発において何かお困りごとがあれば、きっと当社がお役に立てると思います。
是非お気軽にお問い合わせください。