アメリカ5スーパーの棚割りを視察!健康・自然派食品の最新トレンドは?

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健康・自然派食品といえば欧米をお手本にすることも多いですが、そうした健康食品市場の最新事情を知るには、やはり現地の状況を知ることが一番です。そこで今回は、ユニテックフーズがアメリカのサンフランシスコのスーパーを実際に視察したレポートをもとに解説します。

サンフランシスコ市場視察

先日、アメリカのサンフランシスコの4つのスーパーマーケットを視察しました。各スーパーにおける棚割りから、アメリカの健康食品市場を探り、その最新トレンドを探ってみましょう。

1.スプラウトファーマーズマーケット

スプラウトファーマーズマーケットは2002年に創業し急成長している、青果果物とサプリメントなど健康志向食品の品揃えに特化したスーパーです。ファーマーズマーケットの名の通り、地元の農家から入れることが多く、野菜や果物は特に充実しています。さらにオーガニック食品やサプリメント、プロテインパウダー、ダイエット関連の食品や美容・健康目的の商品も多く取り揃えられています。

サプリメント

サプリメントは、機能別や成分別、ブランド別で棚割りされています。形状の多様化が進んでおり、錠剤やカプセルはもちろん、定着したグミサプリや発泡性タブレット、リキッドなど多様です。スポーツ向けの栄養ドリンクとして発泡性タブレットや濃縮液を水に溶かして飲むタイプも多くなっています。

バー

棚を占める割合は、プロテインバーが圧倒的に多くを占めていますが、マクロビバー、ローフードバーも存在します。パッケージの見た目は軽いものの、プロテイン10~20gの商品が多く独特の重い食感が特徴です。

プロテインパウダー

ホエイプロテインだけでなく植物プロテインの商品も多く展開されています。「VEGAN PROTEIN」のようにヴィーガンラベルの商品も存在感を増しています。

その他

・ダイエット関連(ケトジェニック、プラントプロテインなど)
・ファイバー関連(クレンズを謳った商品も注目)
・自然派スナックとしての野菜チップ(特にケールチップスが多い)
・スーパーフード(ヘンプシード、モリンガ、チアシード、ゴジベリーなど)
・GREEN SUPERFOODはカテゴリ化されている。
・アーモンドミルクは売り場面積が大きい。
・アロエベラジュースは美容・健康目的で人気が高い。

2.ホールフーズマーケット

ホールフーズマーケットは、そのコンセプトに自然食品。健康食品を全面に出しており、アメリカの経済好況と健康志向や環境を大事にする意識が重なり大成功を収めたスーパーです。1980年にテキサスで創業しましたが、昨年Amazonの傘下に入り、現在ではオンラインのリアル店舗の拠点や生鮮食品におけるオンラインとの融合を目指しています。

バー

スプラウトファーマーズマーケットと比べて、バーの棚割りは少ないですが、種類は同様にプロテインバー、マクロビバー、スーパーフードバーが展開されています。例えば、サラダバーの上にプロテインバーを並べ、タンパク質訴求の陳列もみられます。またチルド帯で販売されるRAW PROTEIN BARSの存在もあります。

プロテインパウダー

圧巻の棚割で存在感が強いです。ホエイプロテインよりプラントプロテインの売り場面積が広いのも特徴です。人気の商品は「ORGANIC PLANT PRORTEIN」や「RAW ORGANIC PROTEIN」というものだそうです。また「BONE BROTH PROTEIN」も広まっているそうです。

スポーツニュートリション

プロテインパウダーはもちろん、クレアチンや BCAAサプリメント、水に溶かして飲む発泡性タブレットやリキッドタイプのエネルギーチャージ商品が並んでいます。「ENERGY FOCUS」、「RECOVERY」、「PRE-WORKOUT」など目的別にわかりやすく記載している商品も多いです。

その他

・プロバイオティクスは人気の高いサプリメントカテゴリーです。
・ベビーフードも。大きいキャップのスパウト付きパッケージが主流

3.グッドアース

グッドアースは、1969年に創業したオーガニック自然食品スーパーです。環境、ヘルシー、ナチュラル、オーガニック、ベジタリアン、ビーガン、ローフードなどにこだわりのスーパーとして知られています。
Mill Valley店スタッフへインタビューすると、「遺伝子組み換えがないことの安心感」、「原材料表示をチェックしなくてもいい」、「相談による店員のアドバイスの充実」が強みだといいます。人気の理由としては、各年代から支持を受けていることのほか、青果やデリにおける商品のほとんどがオーガニックであることが挙げられると話します。売れ筋商品は、グロッサリー、ココナッツウォーター、ローフード、パレオダイエット、プロバイオティクス関連商品。キーワードとして、グルテンフリー、パレオダイエット、グレインフリー、デイリーフリー、ウィートフリー、ビーガン、オーガニック、NON-GMOが人気とのことでした。

ドリンク

いわゆる「紅茶キノコ」である、発酵飲料の「KOMBUCHA」が多く販売されています。

グラノーラ

豊富な種類のグラノーラを量り売りで販売しているのが特徴です。自分の体調に合わせて好きなブレンドを作れるよう売り場も変わりました。

その他

・スタンディングパウチに入ったスーパーフードやナッツ類、クッキーやクランチも多いです。
・パッケージには“NON-GMO”や“ORGANIC”のロゴが目立ちます。

4.セーフウェイ

セーフウェイは、中低収入所得層の健康意識を支える大手老舗スーパーで、約1,300店舗展開されています。ホールフーズのような健康意識の高い層ではなく、幅広い大衆をターゲットとしているため「健康」とは程遠く感じられる商品が目立ちます。オーガニック製品の品数は多いものの、他店舗と比較すれば「売り」や「推し」ではない扱いです。しかし以前に比べると棚割は大きく広がっています。オーガニックやその他の健康志向訴求は、ジャンクフードやスナック、スイーツなどを食べることに罪悪感を覚えない「ギルトフリー」の販促ツール(売り文句)として利用されています。

スポーツ向け商品

・パウダータイプよりバーや飲料が多くなっています。
・「O(ORGANICS)」のマークがついたものは、セーフウェイのオーガニックPBブランドです。

その他

・「POTABLE PROTEIN PACK」違う種類のプロテイン商品が3種類、詰め合わせされています。
・「SONIC」「SLEEP」「BLESS」と訴求効果別にラインナップされているものもあります。
・ナッツミックスの商品でも、パッケージに「HEART HEALTHY MIX(心臓に良い)」と健康効果が謳われています。
・チャックつき袋に調味液が入っているものです。肉を入れて漬け込んで、BBQで活躍する商品です。ウイスキーの中で有名なジャックダニエルとのコラボ商品です。
・パッケージで区別しに成功したスナック棚(包材)…通常のスナック菓子は光沢のあるパッケージ、ナチュラルスナック菓子はクラフト調の光沢ないパッケージにして見た目で区別しています。
・パッケージで区別したキャンベルのスープ(色)…赤色:通常の商品、緑色:減塩商品、青色:無脂肪商品、紫色:子供向け商品と色で区別しています。

5.GNC

GNCは、1935年に創業したドラッグストアです。アスリートやボディビルダーなどのコアなファンに支持されており、総合サプリメントのメンズ向け、ウーマン向けなどが人気です。
奥行き8m程の奥に長い店舗で、奥からプロテイン、GNCブランド、ストレス&ビタミン、ボーンヘルス、ニュートリションオイル、ジョイント・サポート、ハードヘルス、マルチビタミンの棚が並んでいます。
・商品は、効果、成分、目的別に陳列されており、利用者にとってわかりやすくなっています。
・最も多くのスペースを占めていたのが、スポーツニュートリションコーナーです。素材としては、プロテイン、クレアチン、BCAAが主流です。

まとめ

5つのサンフランシスコのスーパーマーケットの健康・自然派食品の棚割りをご紹介してきました。これにより、アメリカの健康・自然派食品市場が垣間見られたかと思います。
アメリカのトレンドは、日本にも大きな影響を与えていますし、今後も新しい潮流が入ってくると考えられます。ぜひ商品づくりのヒントにされてみてください。

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