アメリカの自然派食品スーパー大手「Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)」は、今年10月に2022年の食品トレンド予測を発表しました。Whole Foods Marketは毎年、自社のバイヤーと専門家による翌年のトレンド予測を発表しており、アメリカでは多くのメディアが注目しています。食品開発ラボでも毎年取り上げていますが、2021年の食トレンドは、新型コロナウイルス感染症の影響を反映したトレンドとなっていました。2022年もコロナ禍の影響を受けつつ、健康機能やSDGsに関連する食トレンドが多く見受けられます。本コラムではTOP10トレンドのうち前半5つを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
2023年のトレンドはこちら!
2023年注目の食品トレンドTop10をご紹介【Whole Foods Market予測】
後半はこちら!
Whole Foods Marketが2021年の注目食品トレンドTop10を発表②
1つ目は、屋内栽培技術を活用した超都市型農業に関するトレンドです。世界的に人口の都市圏集中が予測されており、都市での食糧不足が懸念されています。その対策の1つとして取り組まれているのが都市型農業で、建物の屋上や屋内など限られたスペースを活用し、最先端のテクノロジーを用いて栽培を管理します。実際に行われている都市型農業では、土を使わずに栽培できたり、使用する水の量を従来の農業に比べて大幅に削減できたり、生育が天候に左右されなかったり、品質が安定していたりと、いくつものメリットがあります。
Whole Foods Marketは2013年、ブルックリンにそのような都市型農業を取り入れた店舗をオープンしています。同店舗の屋上には広大なグリーンハウスが建設されており、そこで栽培された野菜を階下の店舗内で販売するというシステムになっています。
日本でなじみのある“ゆず”は世界的には知名度が低い柑橘類です。しかし最近、タルトなどのデザートやソース類の香り付け、ハードセルツァー(日本のチューハイに近いアルコール飲料)などに使用されているそうです。2022年にはこの認知がさらに拡大し、ゆずが海外でも目にする柑橘類になるかもしれません。
“減量主義”とは菜食主義の1種で、普段摂取する食肉や魚など動物性食品の量を減らす食性のことです。菜食主義に興味はあるけど肉はやめられない、という声もある中生まれた新しいスタイルで、10%の食肉消費を削減することで、自身の健康や環境負荷削減、動物福祉への貢献など様々なベネフィットが期待できます。
食用ではお茶として長く親しまれてきたハイビスカスは、お茶だけでなくスプレッドやヨーグルト、ソーダなど様々な製品形態で販売され始めています。ビタミンCが豊富で、ホットピンクの綺麗な色合いから来年のトレンドの1つとして予測されています。
BUZZ-LESS SPIRITSは度数を下げたスピリッツで、アメリカではコロナ禍においてその販売数が急増したそうです。特にミレニアル世代やZ世代に人気のBUZZ-LESS SPIRITSは来年以降ラインナップが増えると予測されています。
Whole Foods Marketの2022年の食トレンド第1弾をご紹介しました。後半の記事では残り5つのトレンドをご紹介します。ぜひご覧になってください。
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