プラントベースフードの
トレンド
(チーズ、飲料、デザート)
アメリカの自然派食品スーパー大手「Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)」は、10月17日に2024年の食品トレンド予測を発表しました。例年10月ごろにWhole Foods Marketは翌年の食トレンドを予測しており、今年で9回目を迎えました。今年のTOP10にノミネートされた商品テーマはエシカル消費だけではなく、嗜好品や麺類など幅広い内容が見受けられました。本コラムでは全10テーマをご紹介します。
目次
1つ目は、【プラントベースに “プラント “を戻す】が挙げられています。プラントベースフードは代替肉などにおいて注目されていますが、近年はその配合などが複雑化し、また商品名にから植物由来の表記が用いられないこともありました。シンプルな植物由来の原材料の訴求が高まると予測しています。
プラントベースフードの
トレンド
(チーズ、飲料、デザート)
2つ目は、【カカオを丸ごと使う】です。カカオ豆と呼ばれる種の部分がチョコレートの原料として用いられますが、果肉や皮は廃棄されてしまいます。こうした事態を改善するために、カカオの果肉をゼリーやジャムに使用したり、カカオ・フルーツ・パウダーを発売されたりしています。
3つ目は、【蕎麦を食べましょう】です。日本ではなじみのある蕎麦ですが、土壌の健康を維持、タンパク質含有、グルテンフリーといった点から注目されています。
4つ目は、【ファンシー・フェイク・フィッシュ】です。植物由来のシーフード商品の中には、本物に匹敵する風味と食感を備えたものも出てきています。鮭の代わりに人参を使用したり、ホタテの代わりにトランペット・マッシュルームを使用したりなど、シーフード代替に注目が集まっています。
プラントベースフードの
トレンド
(畜肉、魚、卵加工品)
5つ目は、【クリーン&コンサーブ 水の管理】です。企業と消費者はともに水に対する意識が高まっており、水質改善や節水に関する取り組みを様々進めています。
6つ目は【コンプレックスヒート】として、トウガラシの活用拡大が取り上げられています。
スコーピオンペッパー、グアヒージョ、ハンガリー産ゴートホーンペッパーなどの特殊な品種は、生、丸ごと、挽いたもの、または漬け物として販売されています。ボタナソースやチリオイルは調味料売り場で関心が高い状況です。
7つ目は、【麺ニュース】としてインスタントラーメンを取り上げています。各企業の努力により、インスタントラーメンの品質は高まり、特定の保存料や旨味調味料を加えなくても定番品に匹敵するようになっています。より手軽に快適の麺類を食べられるようになっています。
8つ目は、【小さな贅沢】です。TikTokのクリエイターが発信する「小さなお菓子文化」は私たちを魅了し、企業もその流れを踏まえた取り組みをしています。個食パッケージを出し、
The Kitchnのようなアウトレットは、10ドル以下で見つかる「小さな贅沢」のリストを定期的に提供しています。
9つ目は、【女性の健康:タブーからトップ・オブ・マインドへ】です。今年はSNS上で、エストロゲン管理のための生のニンジンサラダ、各周期フェーズに合わせたシードサイクリングエナジーバイツなど、ホルモン療法レシピが流行しました。いわゆるフェムケアと呼ばれる、生理、妊娠、産後、更年期、そして睡眠をサポートする製品を作る企業が増えています。
【関連情報】
【食品開発のネタ帳】
美容サプリメント市場の拡大と多様化
最後は【より良いブースト】として、改良されたカフェイン飲料が取り上げられています。キノコやプロバイオティクスなどを加えた、新しいコーヒーやエナジードリンクが発売されており、以前よりもブーストと効能を手軽に求められるようになっています。
【参考文献】
(2023年11月7日閲覧)
営業本部営業戦略G所属 2018年入社。
ゼラチンの基礎研究業務や機能性原料の営業業務への従事歴を持ち、現在はそれらで培った情報分析能力を生かし、機能性原料販売の企画・立案業務に取り組む。
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