アメリカの自然派食品スーパー大手「Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)」は、10月16日に2025年の食品トレンド予測を発表しました。例年10月ごろにWhole Foods Marketは翌年の食トレンドを予測しており、今年で10回目を迎えました。今年のTOP10にノミネートされた商品テーマは一貫して、サステナブルやアニマルウェルフェアなどエシカル消費に結びつく内容が見受けられました。
本コラムでは全10テーマをご紹介します。
目次
1つ目は、【インターナショナル・スナッキング】が挙げられています。ポップコーンのようなスナックにおいて、消費者に新しいものを試したくなるようしかけの材料として、世界中の様々な味やフレーバが注目されています。メキシコの伝統的なチャモイキャンディーから、チリクランチオイルの枝豆とナッツのミックスのような新しい組み合わせを通じ、消費者に世界の様々の地域のとの出会いをもたらしています。
2つ目は、【適応し続ける餃子】です。餃子は、茹でたり、蒸したり、炒めたりなどの様々な調理方法があり、商品開発者も具材などで様々な工夫をしています。TikTokやレストランのメニューでも人気が続き、餃子は古くから食べられているものでありながら、注目のトレンドとなっています。
3つ目は、【クランチ 今をときめく食感】です。クリスピーな穀物やグラノーラから、発芽・発酵ナッツ、ローストしたひよこ豆やマッシュルームチップスといったものが、食感のアクセントとしてますます消費者に受け入れられています。企業側もよりカリカリのものを開発するなど工夫を重ねています。
4つ目は、【水分補給の流行】です。新しい形での電解質の摂取や水分補給を、消費者から今求めています。。食品や飲料の展示会では、電解質入りのアイスキャンディー、スパークリングココナッツウォーター、クロロフィルウォーター、さらにはプロテインウォーターといったものが販売されており、この流れは無視できないと考えられます。
5つ目は、【紅茶の時代】です。
デザートやグラノーラのような食品のフレーバーとして、紅茶の人気の高まりや、
水筒用コールドブリューバッグ、パウダーといった紅茶の製品形態の登場、植物性ミルクティーやスパークリングティーのような話題の新製品が出るなど、紅茶の流れが形成されています。
6つ目は【ネクストレベルのコンポスタブ】として、コンポスタブル(堆肥化可能)が取り上げられています。パッケージの一部または全部を堆肥化可能にする動きが進んでいます。
農産物の世界では、商業的に堆肥化可能な農産物シールの開発に取り組んでる企業があります。
7つ目は、【より持続可能な一杯】です。酒類ブランドの中には、より一層環境負荷軽減に取り組んでいるところがあります。サステナブル・ワイン・ラウンドテーブルでは、2026年までにボトルの重さを25%減らすという目標を掲げています。また、再生農法で栽培された原料を採用している、ビールブランドもあります。
8つ目は、【サワードウのステップアップ】です。サワードウは小麦粉やライ麦粉を水と混ぜ、野生の酵母と乳酸菌で自然発酵させる、ヨーロッパの伝統的なパン種になります。家庭で発酵パンを焼く人たちがきっかけで、サワードウが改めて注目されています。ピザ生地、ブラウニー、クラッカーなど様々なものにサワードウが展開されています。
9つ目は、【植物ベースの水生食材】です。海藻人気は継続しており、多くの海藻や淡水産の植物を使った食品の関心が高まっています。スナゴケは、鉄分、マグネシウム、ヨウ素の含有量が特に注目され、寒天は主に食物繊維源として、消化器系のサポート剤として使用されています。
最後は【タンパク質のパワーアップ】です。消費者は、以前よりも多くのタンパク質を食事に取り入れたいと考え、食事時や間食でタンパク質の摂取を増やすことに重点を置いています。その流れを受け、レバー、腎臓、心臓といった内臓系の肉の注目が高まっています。タンパク質、ビタミン、ミネラルを供給するスーパーフードとして注目されています。
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