アメリカの健康・自然派食品市場3つの注目最新トレンド2018

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アメリカ食品市場において、今、注目したい3つの最新トレンドがあります。今回は、そのアメリカ食品市場の2018年の最新トレンドをご紹介します。

アメリカの食品市場における3つの注目最新トレンド

アメリカの食品市場は、急成長を維持しています。2016年の機能性食品&飲料市場は約600億ドルとなり、年に7.6%成長しています。さらに2016年のサプリメント市場も414億ドルとなり、年に6.6%と高い成長率を示しています。
これらの成長市場を牽引する3つの注目トレンドがあります。
それは、「多様な食事スタイル」、「プロテインの大衆化と次世代プロテインの出現」、「スーパーフード市場における素材の多様化」です。それぞれについて詳しく解説していきます。

多様な食事スタイル

現在、アメリカではヴィーガンやグルテンフリーなど食事スタイルが様々に広がっています。代表的なものをみていきましょう。

コーシャ

ユダヤ文化から「安全で高品質」という信頼性が浸透し、健康意識の高い消費者を中心にニーズが高まっています。

ヴィーガン

動物系食品を一切食べない食文化です。「環境や動物のための食制限」というコンセプトで精神的充足につながっています。

パレオ

旧石器時代の食生活を再現したダイエット「パレオダイエット」が人気です。農耕革命後食べるようになったものは基本的にNGとなっています。

グルテンフリー

小麦に含まれるグルテンを避けるために、代替素材である豆類、古代穀物などを利用した食品です。小麦アレルギーの方や、グルテンによる自己免疫疾患であるセリアック病の方だけでなく「健康に良い」「ダイエット」訴求で市場が拡大しています。

オーガニック

米国農務省参加の全米オーガニックプログラムという制度によって認証されているオーガニック食品です。合成肥料や下水汚泥、放射線照射、遺伝子操作は使用しないなどの認可された手法に基づいています。

グラスフェッド

人工飼料でなく牧草や飼葉を餌として育てられた動物の製品のことです。

ケージフリー、フリーレンジ

放し飼い、平飼いなどの意で、グラスフェッド同様、本来の動物の生活や動物愛護の視点から市場が拡大しています。欧米では購買決定因子に倫理的や道徳上の観点をとりこんだ「エシカル消費」が存在感を増しています。

NON GMO

遺伝子組み換え作物不使用の意です。

Free From

「EGGS」「DIARY」「SOY」「SUGAR」などがあり、これらが使用されていない食品のことです。

こうした食事スタイルの多様化に伴い、商品パッケージも単一の訴求ではなく、様々な訴求を組み合わせて記載するようになってきています。
例えば一つのパッケージに「グルテンフリー」や「FREE FROM SUGAR」「NON GMO」など複数の表示がみられるものが増えています。

プロテインの大衆化と次世代プロテインの出現

プロテイン市場は、フィットネスクラブでシェイプアップする消費者が増加しているのに伴い、大衆化の動きを見せています。プロアスリートやボディビルダーの需要はもちろん、ボディメイク目的で運動しているライト層での需要が急速に拡大しています。

この流れを受けて、プロテイン市場には大きく次の2つの動きが見られます。プラントプロテインの台頭と次世代プロテインの出現です。

プラントプロテインの台頭

植物性プロテインであるプラントプロテインは、ヴィーガンニーズや植物由来の健康イメージからシェアを伸ばしました。従来の大豆プロテインからエンドウ豆(ピープロテイン)や玄米など由来原料が多様化しています。日本ではおなじみの豆腐もヘルシーなプロテイン源として人気です。

次世代プロテインの出現

また次世代プロテインも登場しています。例えばプロテインと一緒に野菜の栄養価を摂ることができるものや、プラントプロテインとホールグレインとの組み合わせ、またパレオやヴィーガン向けのプロテインも登場しています。ゼラチンやコラーゲンをプロテインソースとして利用するケースも出てきています。
また注目なのはボーンブロスです。ボーンブロスとは牛・豚・鶏の骨を野菜やスパイスとともに長時間煮込んだスープのことで、新たなプロテイン摂取源として新商品が様々な形態と共に増えています。

スーパーフード市場における素材の多様化

スーパーフード市場の成長も大きなトレンドです。

世界のスーパーフード市場は年率16%で成長する、と調査会社tecnavioによって予想されています。実際、2011年から2015年の間にスーパーフードラベルで発売された食品および飲料製品の数は200倍以上に増加しており、市場の熱気を感じることができます。

新商品上市数を国別でみるとアメリカ、ドイツ、イギリスがトップ3ですが、アメリカがダントツです。またイギリスの3位以下のカナダやインド、オーストラリア、南アフリカなどはほぼ同じになっています。
スーパーフードには次の4つのセグメントがあります。特に「その他」のセグメントがこの先大きく伸びるとともに、素材の多様化が予想されています。

4つのセグメント

(1)スーパーフルーツ
アサイーやゴジベリー、マキベリー、ピタヤなど、一般的なフルーツと比べて栄養価が非常に高く、栄養の種類も豊富なフルーツのこと。

(2)スーパーグレイン
キヌアやアマランサス、テフなどの雑穀類を指します。ホールグレイン(全粒穀物)であることが特徴で、精製前のふすまや胚芽を含んだ状態であることから栄養価がずば抜けて高いとして人気になっています。。

(3)シーウィード(海藻)
シーウィード(海藻)は、低カロリー&低脂肪でミネラルや食物繊維を多く含むため人気が高まっています。日本では古くから食されていますが、アメリカでは新しいスーパーフードとしてトレンドになっています。

(4)その他注目素材
最近では、モリンガやヘンプシード、アロエ、ジンジャー、ウコン、ケール、抹茶などが目立ちます。

まとめ

アメリカ食品市場の最新トレンドをご紹介してきました。アメリカで流行しているものは、ご存知の通り、日本でも流行の可能性があります。ぜひ商品づくりの参考にされてみてください。

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