アメリカで秋を感じる食品

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暑い夏が終わり、過ごしやすい秋に入ってきました。季節の変わり目になると、スーパーマーケットでは季節限定商品の販売が始まります。ここアメリカでも、秋になると登場する食品があります。今回は、アメリカで秋を感じる食品についてお届けします。(調査日:2019年10月)

秋と言えば「パンプキンスパイス」

アメリカで秋を感じる食べ物と言えば、何と言ってもパンプキンです。特に「パンプキンスパイス」フレーバーの人気が高く、毎年9月に入ると多くのカフェで「パンプキンスパイスラテ」の販売が始まります。パンプキンスパイスとは、パンプキンパイ作りに使われるスパイスのことで、シナモン、ナツメグ、生姜、クローブ、オールスパイスをブレンドしたものです。2003年秋にスターバックス社がアメリカでパンプキンスパイスラテを販売して以来、パンプキンスパイスラテは同社に限らず多くのカフェで秋の定番商品となっています。パンプキンスパイスは今ではすっかりお馴染みのフレーバーとなり、シリアル、クッキー、ベーグル、アイスクリーム、コーヒークリーマー、ヨーグルトなど、様々な商品に使われ、秋が近くづくとスーパーマーケットにはパンプキンスパイス味の期間限定商品が並びます。

フォーブス誌が紹介する、市場調査会社ニールセンのデータによると、アメリカにおけるパンプキンフレーバーの商品(食品以外にグッズやドッグフードを含む)の年間総売上は、2015年は5億ドル(約534億円)、2018年には6億800万ドル(約649億円)に達しています。6億800万ドルの内訳をカテゴリー別で見ると、最も多くを占めるのがパイフィリング(パンプキンパイの中身)で1億3,060万ドル(約140億円)、続いてスターバックス社の商品が1億1,000万ドル(約117億円)となっています。なお、その他のコーヒーチェーン店によるパンプキンフレーバー商品の総売上は1,000万ドル(約11億円)となっています。(※1)

旬のりんごで作る「アップルサイダー」

9月に入ると、アメリカの涼しい地域ではりんごの収穫が始まり、ファーマーズマーケットには収穫したばかりのりんごが並びます。品種は、ガラ、ハニークリスプ、マッキントッシュ、フジ、グラニースミス、レッドデリシャス、ゴールデンデリシャスなど様々です。この時期になるとベーカリーやスーパーマーケットではアップルパイが並び、フードマガジンでは「秋のベーキング」特集が組まれ、りんごを使ったレシピが紹介されます。

そして、秋になるとアメリカでは「アップルサイダー」と呼ばれるドリンクが販売されます。これは、りんごを原料に作る無濾過、ノンアルコール飲料で、つまりは「生搾りりんごジュース」です。サイダーという名前がついていますが、炭酸飲料ではありません。アップルサイダーは、使用するりんごの種類によって甘みや酸味が異なりますが、濃厚な味と香りが特徴です。寒くなってくると、これを温めて飲むのが人気で、寒い地域のファーマーズマーケットでは「ホットアップルサイダー」を飲みながら買い物をするお客さんの姿も見られます。また、アップルサイダーを使った「アップルサイダードーナツ」も秋の定番の食べ物の一つとなっています。

秋のハロウィンにはお菓子が欠かせない

近年では日本でもおなじみになってきましたが、毎年10月31日はハロウィンの日です。アメリカでは秋の大きな行事の一つで、子供たちは仮装をして近所の家をまわり、「Trick or treat!(トリック・オア・トリート!)」と言いながらお菓子をもらいます。そのため、アメリカのハロウィンにはお菓子が欠かせない存在です。9月に入り、スーパーマーケットやドラッグストアにハロウィン仕様のお菓子が並ぶと、秋の訪れを感じます。

ハロウィン向けに、個包装のチョコレートやキャンディ、ガムなどが、100個、200個入った大袋の商品も販売されます。パッケージのデザインを、魔女、かぼちゃのお化け、吸血鬼、ゾンビといったキャラクターにしたり、お菓子の形状をかぼちゃの形にしたりするなど、製菓メーカー各社がハロウィン限定商品を展開しています。また、ハロウィン用にオーガニックのキャンディやグミも販売されています。

※参考資料
(1)https://www.forbes.com/sites/maggiemcgrath/2018/10/31/inside-the-600-million-pumpkin-spice-industrial-complex/#574fb8661b95

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